手のはなし１１

手のはなし

森竹高裕

馬の手を見に行こう　

時　数　 12～13 / 16
活動名　「馬の手を見に行こう」
ねらい：手のない馬は，体のどこを使って仕事をしているかを想像する。次に，実際に見学にいって馬を観察する中で，馬が手のない代わりに体のどこを使って仕事をしているかに気付く。

展　開

教師の働きかけと予想される子供の現れ	子供を支える手だて
	・人間が手ですることのできる仕事と，馬ができそうな仕事を比較する。　　　　　　　　　　　　　　　　　・人間はたくさんの種類の仕事ができることに気が付いてほしい。　　　　　　　　　　・用意したプリントに，馬は身体のどの部分を使って仕事をするのか自分の考えを書く。　　　　　　　　　　　　　・観察の視点をはっきり持って，馬がしている仕事を観察してほしい。　　　　　　　　　　・馬小屋の人に積極的に質問する子供であってほしい。　　　　　・馬は手がない代わりに口を使って，様々な仕事をしていることに気づいてほしい。
馬のできる仕事と，できない仕事について考えよう。
＜できる＞　　たたく　きる　　はらう　ほる＜できない＞　すくう　　　　集める　　　のばす　　　はさむ　つまむ　　　いれる　　　むく　　　　　まわす　ひねる　　　ぬる　　　　ぬく　　　　　すりつぶす　とる　　　　　まぜる　　　けずる
馬が　＜できる＞　仕事は，身体のどこを使って仕事をするのか，プリントに書き入れよう。

馬小屋に馬を見にいこう。
＜できる＞　・口：集める、はさむ、いれる、むく、とる、まぜる　　・足：たたく　ほる　　きる　　　　　　　　　　　・しっぽ：はらう　・馬の鼻を撫でてあげたよ。御飯を食べていた。　　　　・お兄さんにいろいろ教えてもらったよ。　　　　　　　・リボンをしていたよ。鼻をふんふん鳴らしてたよ。　・馬は思ったよりもたくさんの仕事をしているね。
気がついたことをカードに書こう。
・主に口を使っていたよ。　　　　　　　　　　　　　　・水とかはお兄さんがやっていた。

考　察

　第１２～１３時は，人間の手と馬が手の代わりにしている仕事について考えた。まずを用意し，馬ができそうな仕事とその仕事を体のどこを使ってするのか予想をたてさせた。子供たちも私も，そうたくさんの仕事をすることができないだろうと予想していた。しかし実際に見学にいってみると馬は口を使って実に様々な仕事をしていることを，馬小屋の人から教えてもらった。当初１時間の予定だったが，子供たちが馬に大変興味をもって馬を撫でたり，馬小屋の人に話を聞いていたので，２時間続きの授業とした。