冬を楽しく０２

冬を楽しくすごそう２

森竹高裕

冬の外遊びにはどんなものがあるだろう　

時　数　　 3 /13
活動名　　「冬の外遊びにはどんなものがあるだろう」
ねらい：冬の外遊びには，どんなものがあるかを出し合い，その遊びをするためにどんな準備をすればいいかを話し合う。

展　開

教師の働きかけと予想される子供の意識	手だてと願う子供の姿
	・前時で探検したことや，行き帰りの通学路の中から冬らしさを感じてほしい　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・子供のイメージを膨らませて，冬にある遊びをいろいろ思い出させたい　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・一見できないと思われる遊びも，いろいろ知恵を出し話し合いをすることによって，「やればできるかもしれない」という期待感を持たせたい。　　　　　　　　　　　　　　　　　　・子供の考えを援助しながら，氷を張るための方法に気づかせていく。　　　　　　　　　　　　　　　　・スケート場を作ることに大きな期待感を持ってほしい。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・小プールの水を抜く
冬になって，気がつくことはどんなことですか
・氷が張ったよ　・ハッパが茶色になったよ　・霜が降りているよ　・木が枯れたよ　・前に雪が降ったよ　・寒くなったよ
冬，外で遊ぶ遊びにはどんなものがありますか
・スキ－　　　　・雪合戦　　　　　・スケ－ト　・そり　　　　　　・こままわし　　　・氷の首飾り　・たこあげ　　　・はねつき
この近くでできそうなものとできないものに　わけてみよう
＜できる＞　・氷の首飾り　　・こままわし　・たこあげ　　　　・はねつき　　　＜できない＞　・スキ－　・スケ－ト
スキー，雪合戦，スケートはできないのだろうか
＜スケートはできる？できない？＞　　　　　　　　・学校のプールの水を氷らせればいい　　　　　　・氷が割れて落ちたらビショビショになるよ　　　・それならプールの水を少なくしようよ　　　　　・水着を着てスケートすればいいんじゃない　　　・ころんでけがをするかもしれない　　　　　　　・スケートの靴はどうするの？
スケート場をつくってみたいな
・スケート場ができたらスケート屋さんをやりたいな　　・学校のみんなを呼びたいな
プールへいってプールの水を抜こう

考　察

第３時は，冬の外遊びについてどんなものがあるか，話し合いをした。いろいろな外遊びがあるが，それらが実際にできるかできないか一つ一つ，検討していった。これらの外遊びの中で，できるかできないか，最後まで議論されたのが，スケートであった。スケートは広いところを氷らせなければならないので，一見できないように思われる。しかし子供たちが知恵を出し合うことにより，スケ－ト場を作るためのよい考えが浮かんだ。

　授業では次のように話し合いが進んだ。まず，スケートは＜できない＞という子供たちからは，「そんなに広いところは氷らない」という考えが出されたのだが，＜できる＞と考えた子たちは「それならプールに作ればいい」と主張する。しかしこれについてはたくさんの疑問点が出された。①　スケートの靴はどうするのか？　②　氷が割れてしまい，びしょぬれになってしまわないか？　③　氷は薄くしか張らないのではないか？　④　ころんでけがをしないか？　などである。これらの問題点をどうしたらいいか話し合いをしていったところ，最終的に，「プールの水を少なくして，氷を張ればいいんじゃないか？」というところで全員の意見がまとまった。

　そこで，実際にプールに出かけ，小プールの水を抜くことにした。排水口を使って水を抜いたり，子供たちがバケツを使ったりしながら，水を抜いていった。しかし，小プールと大プールは共同の配水管であるために，大プールの水までも排水してしまう結果になった。大プールは消火用の水として排水することができないので，結局，小プールだけの水を排水することはできず，この方法でスケート場を作ることはできなくなってしまった。そのため，スケート場をどのように作ったらいいかをまた，相談することになった。