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行事のお話

    

森竹高裕


■色づいた葉

この葉をみてください。色づいていますね。井川は紅葉真っ盛りです。
この辺りの紅葉とは比べものになりません。
それはなぜだと思う?
紅葉が美しくなるためには、昼と夜の気温の差が大きいほど紅葉は美しくなるそうです。
人も同じ。
みなさんがより成長するためにも
楽なことばかりでは、大きな変化がありません。
山の教室では、大変なことや苦労があるかもしれませんが、
それは、成長するための大切なステップ
この山の教室を通して、美しく色づきましょう。


■もう少しで幸せになれそうな字

口坂本で、自然の家の先生が遠くの高い山を指さして
自然の家はあの山の向こうですよ、と言ったとき、「えーっ!」という声が起きました。
でもみんなであの山を越えることができましたね。
山の教室では、他にも見えない山をいくつも超えたんですよ。

昨日は家の人に葉書を書きました。もう家に届いたかな?
葉書を見ると「大変だ」「疲れた」「辛い」という言葉がいくつもありました。
これが「辛い」という字です。(「辛」という漢字を見せる)
この字をよく見てごらん。もう少しで「幸せ」になりそうな字でしょ?(「幸」を見せる)

家に帰ると、おいしい食事が待っていたり、温かく家族が迎えてくれたり
きっと幸せを感じると思います。
過ぎ去った出来事というのは、辛かったり、大変だったことはみんな忘れて
楽しかったこと、嬉しかったことだけが心に残っていくもの。不思議だね。
山の教室も、この仲間と一緒に過ごせて幸せだったな、という思い出にきっと変わります。

このあとにも、いくつもの高い山を越えて行かなくてはなりません。
みんなで一緒にその山を越えて、立派な6年生になろうね。


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