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米づくり５

米の生産量が減っているわけ

森竹高裕

グラフから読み取る授業をした。右のグラフを見て［グラフの題名］［縦軸（万ｔ）］［横軸（年）］が何を表しているか確かめてから

グラフを見て、わかったこと・思ったこと・考えたことは何ですか？

と順に聞いていった。
子どもたちがまず注目したのは、古米在庫量でかった。

• １９７０年は古米がたくさんある
• １９７０年から１９８０年は古いお米がたくさん。
• １９６５年に古米がないのは、米をあまり作っていないからではないか。
• １９６５年は消費量も生産量も多くて、みんなお米を一杯食べていた。
• このごろでは生産量より、消費量の方が多くなっている。不足しているお米はどうやって調節しているのだろう。

消費量・生産量のグラフを見て、気づいたこと。

次に、消費量・生産量（折れ線グラフ）を注目させると、こんなことに気づいた。

• 生産量が減っているから消費量も減っているのではないか。
• 生産量も消費量も減っているのは田んぼが減っているから。
• みんながパンや麺を食べるようになったから、お米があまり食べられていないと思う。
• １９８０年から米を作るのが減った。
• 昔はお米を作る人が多かった。米づくりの人が減ったから生産が減った。

古米が増え、消費量・生産量ともに減っている。日本の稲作の問題が一部見えてきた。子どもたちの気付きの中にも出てきているが、この原因は何かを考えた。子どもたちは消費量・生産量が減っているのは〈田んぼ〉〈お米を食べる量〉〈働く人〉だと予想していることがうかがえる。

生産量より消費量が多いのは、外国米を買っていることを確かめてから

農家の人はいろいろ工夫しているのに、米の生産量は減っている。その一番のわけは何だろう。（　Ａ．働く人が少なくなったから。　Ｂ．田んぼが減ったから。　Ｃ．お米を食べる人が減ったから。　Ｄ．米を外国から買っているから　）

〈Ａ．働く人が少なくなったから〉

• ６０歳の人が減っているから輸入している。
• １９６５年は米を作る人が１１５１万人いたけれど、前年は３８９万人になって、昔より減っているから。
• 農業で働く人減っているから。
• 昔は１６〜２９歳の人たちや、３０〜５９歳の人たちもやっていたのに、今では６０歳以上の人たちばかり。

〈Ｂ．田んぼが減ったから〉

• 転作した田は野菜やいろいろなものを作って、最近転作した農家が多くなったから。
• ７０年から、だんだん田んぼが畑に変えられてしまっているから。

〈Ｄ．米を外国から買っているから〉

• 外国のお米は安いから
• アメリカと日本の耕地面積の差が大きいから。