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郷土に伝わる願い2

富沢の切り抜きを見に行こう

森竹高裕



 地図に書かれたのは川の様子から富沢であることがわかった。そこで実際に富沢の切り抜きに出かけて川の様子を見ることにした。

指示1 富沢に行って、切り抜きの様子を見学しよう。

 川の深さと青さに子ども達は驚いた。中には「恐い」と感じた子もいたようだ。岩の上に飛び乗って川を眺めていると、向こう側の岩と自分の乗っている岩が同じ岩であることに気づいた。
 ・向こうもこっちも同じ岩だよ。

指示2
 向こう側もこちら側も同じ石だったことが分かりますね。この前、鍬やシャベルで切りぬいたと言っていたけれど、できるかどうか、実際に鍬やシャベルでやってみよう。

 学校から鍬やシャベルを持っていって実際にチャレンジしてみた。音がキンキン鳴り、全く歯が立たなかった。

 ・どうやってやるんだろう。
 ・いつごろやったんだろう。
という声があがったので
「このあたりに証拠がありますよ。ちょっと探してみよう。」

 こう声をかけると一斉に「それっ!」と飛び散った。そのうちに「もしかしてあの場所かもしれない」と記念碑に向かった子がいた。子ども達がまず目にしたのがお地蔵様だった。あちこち見ているうちに記念碑や以前の富沢橋の写真に気づいた。記念碑では[百年][明治][人の名前]などの文字を見つけた。学校に戻ってから碑に書かれた文字をノートに写した。鍬で全く歯が立たなかった岩をどうやって切りぬいただろう。〈鍬〉と予想した子が多かったので困っていた。

指示3 切り抜きを見て、わかったことや感想。


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