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静岡県の人々のくらし7

仮説を立てて証拠を探す

森竹高裕


 2枚の写真から出された疑問から4つの問題ができた。
〈船・漁港のこと〉〈家・工場のこと〉〈防波堤のこと〉〈砂浜のこと〉の4種類である。これらの問題の予想を立ててその証拠を探すことにした。

焼津の写真を見て生まれたハテナ?
 1.漁の人は何日で帰ってきて、その魚はどこに行くのか。
 2.なぜ港の近くに家や工場があって取れた魚をどうしているか。
 3.なぜ防波堤があって港はボコボコしているのか
 4.なぜ焼津港には砂浜があってどの港も砂浜のある海岸なのか。

子どもたちは次の手順で学習を進めた。
 (1) とけそうな問題を選び予想(仮説)を立てる。「○○ならば、○○のはずだ」
 (2) 「○○ならば、○○のはずだ」と予想を裏付ける証拠を資料集から探す。
 (3) インターネットも使って予想を裏付ける証拠を探す。

とけそうな問題を選び予想を立てよう。

 子どもたちはどのような予想を立てたのだろう。

〈漁の人は何日で帰ってきて、その魚はどこに行くのか〉
 ・港の市場や魚の工場に行く。
 ・捕ってきた魚は、魚を分けたり凍らせるところに運ばれると思う。

〈なぜ港の近くに家や工場があって取れた魚をどうしているか〉
 ・工場の中で魚を売っている。
 ・釣った魚を工場に運んで、遠くに届けるための準備をしている。

〈なぜ防波堤があって港はボコボコしているのか〉
 ・防波堤は波から守るため。ぼこぼこしているのは場所を取るため。
 ・防波堤があった方が、町の人に便利になっているから。

〈なぜ焼津港には砂浜があってどの港も砂浜のある海岸なのか〉
 ・砂浜のある港はいい港だと思う。

 予想ができたら小グループで検討し仮説を立てることにした。

自分がとけそうな問題を一つ選び小グループで話し合って考えをまとめよう。

〈船・漁港のこと〉
 予想:市場や魚の工場に行っている。

〈家・工場のこと〉
 予想:魚の工場に運ばれて売る準備をしている。

〈防波堤のこと〉
 予想:防波堤は波から守るため。ボコボコは船を止めるところ。

〈砂浜のこと〉
 予想:砂浜があるといい港になる。

 このような仮説がたちまちできた。次にこの予想を一歩進めて「もし○○ならば、○○のはずだ」と仮説を立てることにした。仮説を立てて、この仮説を実証するための資料を探すことにした。

予想をもとに「もし○○ならば、○○のはずだ」という仮説を立てよう。

〈船・漁港のこと〉
  お店に市場があるならば、市場に行くはずだ。

〈家・工場のこと〉
  魚の工場ならば、魚から食べ物を作っているはずだ。

〈防波堤のこと〉
  船があるならば、港はボコボコしているはずだ。

〈砂浜のこと〉
  砂浜がいいならば、ほかにもいい港があるはずだ。


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