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静岡県の人々のくらし3

仮説を立てて証拠を探す

森竹高裕


 2枚の写真から出された疑問から4つの問題ができた。〈広さ平ら〉〈防霜ファン〉〈お茶畑の並び方〉〈働いている人〉の4種類である。これらの問題の予想を立ててその証拠を探すことにした。

牧之原の写真を見て生まれたハテナ?
 1.広くて平らなところにあるのはなぜか?
 2.防霜ファンがあるのはなぜか?
 3.働いている人が少ないのはなぜか?
 4.茶畑の並び方がきれいに並んでいるのはなぜか?

子どもたちは次の手順で学習を進めた。
 (1) とけそうな問題を選び予想(仮説)を立てる。「○○ならば、○○のはずだ」
 (2) 「○○ならば、○○のはずだ」と予想を裏付ける証拠を資料集から探す。
 (3) インターネットも使って予想を裏付ける証拠を探す。

とけそうな問題を選び予想を立てよう。

 子どもたちはどのような予想を立てたのだろう。

〈広くて平らなところにあるのはなぜか?〉
 ・斜めだと機会で刈るときに難しくなってしまうから。
 ・広い方がいっぱいお茶を作れるから。
 ・たまたまその場所が空いていたから茶畑を作った。

〈防霜ファンがあるのはなぜか?〉
 ・防霜ファンのあるところは朝、霜がないからファンの役目は霜を防ぐことだと思う。
 ・防霜ファンがたくさんあるのは、たぶん広いから防霜ファンで霜をとかすんだと思う。
 ・防霜ファンに風を送って霜を飛ばしている。

〈働いている人が少ないのはなぜか?〉
 ・全部が自分のものじゃなくて、いろんな人のお茶があるから自分の畑だけをやっている。
 ・乗用型の機械とかレール走行式の機械を使っているから。
 ・機械の方が多くあって、人は少なくてもいいから。

〈茶畑の並び方がきれいに並んでいるのはなぜか〉
 ・やりやすいから。見やすいから。
 ・ぐしゃぐしゃだと手入れをする時にやりにくいからきれいに並べている。
 ・きれいに並んでいた方が隙間が入ってお茶を刈るのが楽だから。

 予想ができたら小グループで検討し仮説を立てることにした。

自分がとけそうな問題を一つ選び小グループで話し合って考えをまとめよう。

〈広くて平ら〉
 予想:最初は作物ができなくて誰も住んでいなかったけれど開拓してお茶畑を作った

〈防霜ファン〉
 防霜ファンがあるところは、霜が朝ないから役目は霜からお茶を守るため。

〈働いている人〉
 土地が広いから機械を使っている

〈茶畑のならび方〉
 お茶畑が横とか縦に並んでいるから機械が通りやすくて楽にできる。

 このような仮説がたちまちできた。次にこの予想を一歩進めて「もし○○ならば、○○のはずだ」と仮説を立てることにした。仮説を立てて、この仮説を実証するための資料を探すことにした。

予想をもとに「もし○○ならば、○○のはずだ」という仮説を立てよう。

〈広くて平ら〉
  開拓してお茶を作ったのならば、開拓した人が居るはずだ。

〈防霜ファン〉
  霜からお茶を守るのならば、暖かい風で霜をとかすはずだ。

〈働いている人〉
  働いている人が少ないならば、機械を使っているはずだ。

〈茶畑のならび方〉
 茶畑がきれいに並んでいるのなら機械を使っているはずだ。茶畑が広いはずだ。人が少なくてもできるはずだ。お茶が多いはずだ。


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