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わたしたちの市のようす７

田んぼや畑のあるところ

森竹高裕

　静岡市の白地図に色をつけて気づく事の一つに、田んぼや畑は市の周辺部にあるということであった。県庁別館の展望ロビーからも市の周辺部に田畑が広がっていることが確認できた。

　展望ロビーから撮った写真を見せて

田んぼや畑があるのが分かりますね。この写真を見て分かったことや気づいたことはありますか。

　・北の方は山がいっぱいある。
　・山のすぐ近くのところに田んぼや畑がある。
　・近くのところには家がたくさんある。

　こんなことに気づいた。この中から田んぼや畑について取り上げて考えてみた。

なぜ田んぼや畑は山のすぐ近くのところにあるのだろうか。山の中やビル、家のところではいけないだろうか。

　簡単に決着がつく問題かと思ったが、子どもたちは、どちらにするか案外悩んでいた。

〈いけない〉８人→１０人

• 山を田んぼや畑に変えちゃうと、山の中の生き物たちが木とかがなくなって困るから。
• 山の中に田んぼや畑を作っても、水を入れたときに土が斜めだと水が流れちゃう。
• 家やビルのところを田んぼや畑にしても空気が違うから野菜とかが痛んでしまう。
• 街の中に田んぼとか畑を作るとじゃまになってしまう。田んぼのところに家を建てたい人がいるかもしれない。
• 山にや街に田んぼがあるとドロドロになってじゃまになってしまう。

〈いい〉６人→４人

• 街にだって田んぼや畑があってもいい。あまり遠くに田んぼや畑があると行くまでに疲れてしまう。
• 山の空いているところや家の周りなら田んぼや畑にしてもいいと思う。

ここで出てきた意見を少し整理してみた。

山：田んぼや畑を作りにくい
街：ドロドロになって汚れてしまう。空気が悪い。

一体どんなところなら田んぼや畑はちょうどいいのだろう か。　

• 自然がいいところで風がくるところ。
• 自然がいっぱいあるところ。
• 家のあまりないところで平らなところ。家のいっぱいあるところだと、その人に迷惑だし、平らじゃないところだと田んぼの水がこぼれてしまうから。
• 平らでじゃまにならないところ。
• 作りやすいところ。つまり山と町の間。平らで縁のあるところ。

　このように各人が考えたものを班ごとに相談してみた。するとどの班も

田んぼや畑：平らで縁があるところ。

にまとまっていった。

どんなところに田んぼや畑があるかまとめよう。　

• 田んぼや畑は平らで縁があるところにある。それは土があると根っこが育つから。
• 田んぼや畑は平らなところにある。それは水がこぼれないから。
• 田んぼや畑は平らで土があるところにある。それは平らだと作りやすいし、土があると根っこが育つから。