シリウス/ 国語 / 社会 / 算数 / 理科 / 生活 / 音楽 / 図工 / 体育 / 道徳 / 学活 / 特活 / 総合

藁科川と人々のくらし１０

藁科川で遊んじゃおう

森竹高裕

川の水の緩み、いい季節になった。川でできることも増えてきた。初夏の藁科川に出かけた。

おとり鮎を見せてもらおう。

富厚里橋の近くには、おとり鮎を売っている店がある。お願いをして店の中を見せていただいた。水槽にはいった鮎の姿の美しいこと。澄んだ水の中を泳ぐ様子にしばし見とれた。鮎はこんなにも美しいのである。この大きな水槽にはフナが１匹いたのだが、ちょうど卵を産んだらしく水槽にいくら大の卵がいくつもついていた。

お店の方の話によると、安倍川・藁科川は、水がきれいなので鮎の味がよいのだそうだ。東京からのお客さんもこの味が気に入り、何度も足を運んでいるのだとか。個人（グループ）学習の段階に移ったとき、鮎も十分学習する価値がありそうだと感じた。

川で遊んじゃおう

鮎釣りのシーズンなので、釣り人がいる。釣りをする人にとっては、近くでガチャガチャ水遊びをするとさぞ迷惑なことだろう。そこで前日に画用紙に「明日ここで川遊びをします。中藁科小学校」と書いて札を立てておいた。おとり鮎のお店にも一声掛けて、来たお客さんにはその旨を伝えてもらった。いろいろと難しい点はあるのだが、川はみんなのもの、ということをみんなで理解し合いたい。
子どもたちは水鉄砲をしたり、川流れをしたり、浮き輪遊びをしたりなど楽しんでいた。安全面の配慮として

・２人１組のバディ（相棒）を作る。
・釣針など踏まないように、踵があるサンダルを履く。
・浮き輪や水鉄砲が流されないように手首に紐をつけて遊ぶ。
（流されたものを取りに行こうとして事故になることがある）
・教師がいつでも水の中に入れる用意をしておく。

安全面はいくら気を配っても十分ということがない。水の深さ・流れの強さ・川をわたるならどこがよいかなど、そのつど足を止め考えさせた。教室に帰ってきてからは、川の遊びについての資料を見せた。

【川で遊ぼう　http:www.kawaasobi.jp/top-main .htm】　を見て参考になることを見つけよう。

このホームページには、川で遊ぶためのアイディアが満載されている。見ているだけでやってみたいことが次々に浮かんでくる。全国各地の川での活動が紹介されているのだが、藁科川の通称「まんぼう」もしっかり載っていた。

６月２５日。川に行ってわかったこと・思ったこと・考えたこと

• 雨の後の川だったから流れが速かったのかな。それとも、もともと速い流れだったのかな。石の上ではつるつるすべった。なぜだろう。ゴミはどんな人が捨てていくのか？
• 泳ぐと川の中に小さく動く魚みたいのがいた。何だったのか。ゴミがすごくいっぱいあったので、川が汚くなる。
• 川は深くてもぐれたり遊んだりできるからいい。釣りの人に迷惑をかけないようにする。
• 前から分かっていたけれど、深いところは色が違う。水きりは平べったい石がいい石。流れと反対に泳ぐとすごく泳ぎにくい。
• 川の陸とか２人と彼の破片があったから危ないと思った。なんで川の陸とかにはビンとかの破片があったから危ないと思った。藁科川には鮎釣りの人がいた。何で川の陸には缶やペットボトルやビンがあるんだろう。
• 鮎を見せてもらったときに、鮎はこんなにいることがわかった。川は深いところに行くほど流れが速い。