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藁科川と人々のくらし８

安西橋で水生生物調べをしました

森竹高裕

藁科川の水生生物調べに続き、安倍川でも水生生物調べをした。前回、国土交通省の方が来校した際「藁科川のもっと下の方ではどうなっているんだろう？」という疑問から、安倍川安西橋付近で調べることができることになった。

国土交通省安倍川河川事務所に出かけよう？

河川事務所の方が立派なバスでお迎えに来てくれた。ありがたいことである。事務所でビデオを見たり管制室の説明を聞いたりした。自然の象徴的存在である川も、さまざまな用途のコンピュータできっちり管理されていることが分かった。安倍川と藁科川の合流地点を見てから

安倍川・安西橋付近の水生生物調べをしよう

前回から数えて、２回目の水生生物調べをした。藁科川からずっと下流の安西橋の真下で活動をした。子どもたちも慣れたもので、ジャブジャブ川の中に入っていく。「いた、いた」「見つかったよぉ」と弾んだ声が聞こえてくる。藁科川ほどではないが、虫が見つかった。子どもたちの様子は

• ハヤの卵を発見。石の下にびっしりついている。触れた刺激で一斉に卵が孵り始めました。初めは銀色の眼しか見えない点が、２〜３分たつと糸のような小さな小さな小魚に変わってくるのです。岩についた卵も孵り始め、岩の上で踊っています。一同目を丸くして見つめました。
• 川に入る前に一人黙々とゴミ拾いの始めました。どうしてゴミ拾いをしようと思ったの？と尋ねると、だってこんなゴミいっぱいのかは何か嫌という返事。そのうち他の子どもも手伝い始め、袋が５〜６個と集まった。集めたゴミは河川パトロール方にお願いすることにしました。
• 橋脚のところでやっているうちにどんどん深いところへ。あっという間に腰まで沈んでしまいました。上流側はこんなに深いのに、反対の下流側に行くと全く浅いままです。なぜこんなことが起きるのでしょう？事務所のスタッフから説明を受けていました。

次の活動に発展していきそうな芽がいくつもあった。総合的な学習ではこんな目を逃さずとらえて、次の活動に発展させていく。活動の中からやがて課題が生まれてくるのである。
さて調査の結果であるが

　ｐＨ８．５
　ＣＯＤ　０〜５mg
　シアン０．０２ミリグラム、
　六価クロム０．０５mg

といずれも良い結果であった。水生生物は〈きれいな水〉４２匹〈少し汚い水〉５匹、〈汚い水〉６匹、〈大変汚い水〉０匹であった。全体としては〈きれいな水〉とした判定した。

安西橋付近の水生生物調べをして、分かったこと・思ったこと・考えたこと

• 安倍川と藁科川は、同じくらいきれいだということがわかりました。私は安倍川より藁科川の方がいいと思います。わけは水生生物がたくさん住んでいる方が面白くて楽しいからです。
• 安倍川はあまり水生生物がいなかった。きれいな水生生物もいたけれど、汚い水生生物も少しいた。安倍川にはゴミなかったけれど、検査できれいということが分かった。
• 汚い水なかったのは、ゴミの多さが原因だと思う。クリーン作戦をやれば、きれいな水に住む水生生物が増えると思う。
• 汚いと言われていたけれど、水生生物調べをしたら、そんなに汚いわけじゃなかった。なぜ水生生物が安西橋付近にはあまりいなかったのか？

さて子ども達のこんな思いがどう発展していくのだろうか。楽しみである。

６月２日（日）、ホタルの里コンサートの感想

学区内を流れる川（水見色川）の一つ上流の学校で、ＰＴＡ主催の「ホタルの里コンサート」という催し物があった。ホタルの舞う時期体育館でコンサートをひらくのである。百名以上の人が集まり大盛況であった。「川の学習」から、人の集まる「まちづくりの学習」へ進めたい、という教師の意図があったので、子どもたちに呼びかけホタルの里コンサートに出かけた。

• 外に行くと光が消えたり光ったりしている。それはホタルだった。僕は生まれて初めてホタルを見た。近くて感動した。止まっているホタルを捕えた。手のひらで光をともしている。Ｎ先生の歌はきれいだ。また聞いてみたいな。楽器の種類のわかって面白かったです。
• ホタルの里コンサートは演奏を先にやるとホタルがきれいに見えるので演奏はやめない方がいいと思います。ホタルの里コンサートは来年もやってください。楽しみにしています。
• コンサートはいろんな人が来て歌ったり合唱したりして楽しかったです。ホタルはすごくいっぱいいてすごくきれいでした。またいきたいです。Ｎ先生の声はすごくきれいでした。
• コンサートはＮ先生の歌声がすごくいい声でオペラ歌手みたいでした。ホタルを見たときはすごくきれいだなと思いました。ホタルを捕まえたら、お腹が緑色に光っていました。