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藁科川と人々のくらし３

ヨモギを使ってを料理しよう

森竹高裕

藁科川の野草摘みではたくさんのヨモギがとれた。その場で食べ切れなかったので学校に持ってきた。この袋を見せながら

たくさんのヨモギが集まったけれどこれを使って何か作ってみたいですか？

と尋ねると全員一致で「うん」という返事が返ってきた。その日のうちに作ることはできないので、余ったヨモギは塩を入れてゆで冷凍保存しておいた。

次回のあゆっ子でこのヨモギをどうするか相談した。

集めたヨモギで何を作りたいですか？

子どもたちから出されたものは次のものである。

• 天ぷら
• ヨモギ団子
• お茶
• おもち
• 柏餅
• ご飯
• ケーキ
• パン

話し合っていくうちに、いくつかが却下となった。その理由は

• ご飯：給食もあるし食べきれなくなってしまうから。
• ケーキ、パン：薄切りとかを作らなくてはいけないし時間がかかるから。
• きんつば：きんつばの型を持っていないから。

残ったものの中でグループづくりをした。メンバーは次のとおりである。

〈ヨモギだんご〉　　〈お茶〉　　〈おもち〉　　〈柏餅〉

どうやって作るか？必要な持物は何か？グループごと相談しよう。

子どもたちはグループごと集まっていろいろと相談を始めた。ここでは情報集め、整理し、自分たちのやり方に合うように情報を組み替え、ノートにまとめていくという作業をする。このような活動を通して課題（ここではヨモギを使って何か料理を作ること）を解決する力が養われていく。さて各グループの様子は

〈ヨモギだんご〉

• 教頭先生が作り方を知っているらしいとわかると、メモ帳片手にそれっと職員室に出かけた。作り方をあれこれ尋ねていた。
• 図書室から「ヨモギだんご」という絵本を見つけだし、先ほどの教頭先生の話と比べながら絵本を読んでいた。

〈お茶〉

• 以前、ヨモギのお茶を飲んだことがあるということで作り方をメモしていた。わからない言葉（煎じる）がでてきたので辞書で意味を調べていた。

〈おもち〉

• もち米を作って本格的に作るようである。誰の家にもち米があるのか確かめ合いをしていた。味はきな粉味にするそうだ。
• 家庭科室に出かけて家庭科室で貸してもらえそうな道具をチェックしていた。
• 図書室から「おもちでで作る料理」という本を見つけ作り方を調べていた。

〈柏餅〉

• 上新粉を使ってもちを作る。４年生の子が昨年発表したこと覚えていて「今、聞きにいきたいけどなぁ、授業中だしなぁ」と残念そうにしていた。教頭先生にも教えてもらえることを知り、職員室でいろいろ教えてもらっていた。
• インターネットを使って［上新粉＿かしわもち］というキーワードで検索をした。するとイラスト入りのわかりやすいページを見つけることができた。

ヨモギを使った料理という目的のために〈人に尋ねる〉　〈図書館の本で調べる〉　〈過去の経験〉　〈インターネット〉など様々な方法を使って情報を集めることができた。