シリウス/ 国語 / 社会 / 算数 / 理科 / 生活 / 音楽 / 図工 / 体育 / 道徳 / 学活 / 特活 / 総合

１／２成人式　７

１／２成人式よかったですね（学年だよりから）

森竹高裕

先日はお忙しい中、長時間にわたりに参加してくださりありがとうございました。子どもたち大変立派でした。十歳＝ちょうど大人の半分という自覚を持って式に臨んでいたように思います。前日にわずか４５分間の練習をしただけです。証書のもらい方、もらってからの動き、座る場所、言葉いう順番を確認するだけで精いっぱいでした。

証書もらうときの男の子の誇らしそうな表情。メダルをかけてもらうときに「おめでとう」と声をかけると小さな声でにっこりと「ありがとう」と答えていました。子どもたちはこのメダルをずっと胸にかけたがっていましたが「担任の先生にかけてもらいたい」という願いからあのような形になりました。メダルを作る際に「１／２成人式の時に初めて胸にメダルをかけるようにしたいんだけれど、それまで胸にメダルをかけるのを我慢できる？」と尋ねると力強く「我慢できる！」という返事があったのです。胸にかけてもらってきっとずっしりとその重みを感じたことでしょう。

十歳の言葉では、子どもたちの姿に胸を打たれました。大きな声ではっきりと自分のことを語りました。自分を語る姿は健気で美しいものです。
「どうかたくさんの幸せがありますように」と願わずにはいられませんでした。いろんな夢があります。がんばりたいことがあります。未来への道を見つめています。この１０年がこの子たちをそう育てました。そして次の１０年に向かって、今度は自分の意志で歩み始めようとしています。

大人について学習したことの発表会には、無理矢理お母さん方に意見を求めたのでさぞドキドキしたことでしょう。でもお母さん方の話もとても素敵でしたよ。聞いていて何度もうなずきました。一人の大人としての率直な意見は、きっと子どもたちの心に届いたことと思います。この式を通して〈大人になること〉についてみんなで一緒に考えることができました。素敵な大人にってどんな大人などでしょう？　私にとっても答えをまだ見つけられずにいます。

◆１／２成人式　式次第

12:00　お弁当：家の人と一緒にすきな場所で食べる。
12:45　記念樹：ブルーベリーの苗木を植える
　　　　　体育館で家の人と一緒に遊ぶ
13:15　１／２成人式
　１．はじめのことば
　２．１／２成人証書をもらう　：校長から
　　　記念メダルをかけてもらう：担任から
　３．お祝いの言葉　：　保護者代表、担任
　４．お祝いのメッセージ　：　幼稚園、低学年の先生
　５．１０才の言葉
　６．プレゼント交換　：　手作りの品
　７．素敵な大人になるために　：　調べ学習の発表会
　８．保護者が考える素敵な大人　：　保護者へインタビュー
　９．終わりの言葉
１０．記念写真


◆１／２成人へのプレゼント
　・１／２成人式証書
　・記念メダル（釣りの錘＋プリンカップの手作りメダル）
　・１／２成人式記念文集：１０才までの成長のあゆみ他
　・生まれた日の新聞
　・プレゼント交換：子ども同士が作ったものを交換する

◇保護者の感想

• 生まれた日の新聞のコピーありがとうございました。天声人語の欄が丁度、今回のテーマにぴったりのことが書かれてありましたので、子どもに読んで聞かせました。
• １／２成人式に出席し、子どもたちの夢を聞いたらパワーを私ももらえたような感じがしました。明日からまたがんばろうという気持ちになりました。メダル、生まれた日の新聞、文集は宝物。この時の気持ちを親子共々大切にしたいです。
• いろいろな将来の夢があってとても感動しました。子どもっていろいろな夢や可能性があるんだなって思ってら、ちょっぴり羨ましく思いました。はるか昔に忘れていた何かを思い出させてくれた式でした。
• やっと大人の半分になった子どもたち、今の子は大人になりたくないって子がいるけれど、大人になることのすばらしさにもっと気がついてほしいと思う。
• 手づくりのいい式だったと思います。大人について学習して思ったこと・１０才の時の夢や言葉を１０年後も覚えておいてほしいと思います。
• 中学校での成人式に出席させていただいたこともとてもよかったと思っています。私自身を考えてみても、１０才の時に１０年後の自分がどうありたいかなど考えたこともなかったし、また考えて下さいと言われても考えにくいと思います。でも成人を迎えるお兄さんお姉さんを目の前に子供ながらなんとなくでも１０年後の自分を想像することができたら、１／２成人式はとても意味のあるものになったじゃないかと思いました。また先日の１／２成人式も、とても素敵な式だったと思います。
  成人の半分で何でお祝いするの？と思う子もいるかもしれないけれど、これを一つの節目として、今までの自分や家族を振り返ったり、これから先の自分を夢見たりするとても良い機会になったと思います。そして親である私自身いろいろと考える機会になりました。私の子供として生まれてきてくれて、その子供にたくさんの感動をもらい、子供に教えられたこともあったかなと。［世界がもし１００人の］、のメールや［おそすぎないうちに］の歌詞にあるような考え方をするなら、こうして１／２成人式を無事迎えられたことにただただ感謝。
  そしてこれから先の毎日も大切に一生懸命生きていかなくちゃと思いました。そして森竹先生のお祝いの言葉にあるように、「心の外に殻を作らず、心の内に固い芯心を…、自分も人も大切できる…」そんなこともできられるよう、励まし助け見守っていこうと思わせていただきました。いろいろとありがとうございました。

◇児童の感想

• １／２成人式をやってもらって本当に大人に半分だ！と思いました。あと、大きくなったねぇ、って言われたことも大人の半分って思った。命の勉強のときお母さんの“お手紙”ずっと大事にします。何たって私のお母さんだもの。
• １／２成人式で大人になることの学習でみんなの発表を聞いていて、悪い大人にはなりたくないな、と感じた。２０才になって本当の成人式に出るときは、自分のりそうなやさしい大人になっていればいいなと思った。
• １／２成人式をやって「あと１０年で大人になるんだぁ」と思いました。今までの１０年とこれからの１０年を考えてみたりして、これからの過ごし方を変えてみようかなと思いました。
• １０才の言葉がすごーく緊張した。賞状をもらうとき最高でした。１０年後の本当の成人式をやりたいです。もう１／２成人式が終わったので、これから自分の意見を言う人になりたいです。
• １０年後の本当の成人式が楽しみです。命の勉強では「へその」はお母さんのへそとはつながっていないと初めて知りました。そしてお母さんたちからの手紙は、とてもうれしかったです。私もお母さんみたいな人になりたいと思いました。貴重な経験ができてよかったです。
• １／２成人式は言葉では言えないくらいすごく楽しかった。素敵な大人になるためにの発表した。本当の成人式みたいにビシッとはいかなかったけれど、私たちらしい成人式ができてとてもよかった。一生に一度しかない１／２成人式ができてよかった。かけてもらったメダルは、家に帰ってもとてもきれいに光っていた。１０年後は本当の成人式だから、もっとビシッと決めたいです。命の勉強もしたし、１／２成人式で素敵な大人や夢、目標に向かって頑張っていけたらいいなと思いました。
• １／２成人式で発表していろんなグループの話を聞いてお母さんたちのインタビューで、お母さんたちが「大人になるのにはたくさんの苦労があるんだよ」と言ってくれた人。１／２成人式の前にへその緒の勉強をして、命がどのように成長するかも分かった。自分で磨いたメダルもとてもきれいだった。今度は成人式に出たいです。