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1/2成人式 4

子どもが考える大人について勉強したいこと

森竹高裕


1/2成人式の準備を進めている。各自レターセットを用意して

二十歳の自分に向けて手紙を書こう。

と自分にあてた手紙を書いた。十歳からの十年は大きく変化のあるときである。二十歳の時の自分の姿がどうなのか今は全くわからない。手紙を書いたことさえ忘れた10年後に、十歳の自分から手紙が届くなんて素敵だと思う。子どもたちこんなことを書いていた。

二十歳の私へ、元気ですか?十歳の私は元気です。今は平成14年1月29日です。天気は晴れです。今日の給食は豚汁とアーモンドあげです。まずかったです。体育でなわとびをしました。返しふり跳びが難しかったです。二十歳の私は恋人がいますか。十歳の私はいないと思います。今何をしていますか?働いていますか? それとも学校に行っていますか? これからもがんばってね。
十歳の私より

レターセットを出して、なんだか嬉しそうにワイワイと手紙を書いていた。友達が気になるのかあちこち見回している子、恥ずかしいから手紙を隠しながら書いている子などいろいろだった。中にはお母さんから手紙を預かった子がいる。封筒の中に大事そうにいっしょに入れていた。
さて次に、記念樹(実のなる木)は何を植えるか決めた。

実のなる木は何をくれたらいいと思いますか? 今候補にあがっているのは、ブルーベリー、夏みかん、クワです。

それぞれの木について自宅にあったり近くにあったりなど食べた経験のある子が木について説明した。

どれもよさそうである。挙手をして子どもたちの考えを尋ねると、ブルーベリーが1番多かった。記念樹はブルーベリーに決まった。

1/2成人式について話を聞こう。

実行委員が現段階での1/2成人式についての企画案を説明した。大人になることの話し合いという親子討論の時間を設定したことを説明した。ここで教師側から次の投げかけをした。

大人のことについて勉強してみたいことにどんなものがありますか?

ただ漫然とお祝いの式を開くのではなく、十歳という記念すべき年から次の記念すべき年である二十歳までをどう過ごしたらよいのか、大人になるのはどんなことなのかを考えさせたかったのである。子どもの考えと教師からのアドバイスで、次のようなグループができた。

〈どんな仕事がはるか〉
〈よい大人と悪い大人〉
〈自立とは〉
〈体の成長〉
〈大人と子供の近い〉
〈大人がうれしいこと〉
〈大人がすること〉
〈素敵な大人になるために〉
〈大人になってしたいこと・したくないこと〉

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