シリウス/ 国語 / 社会 / 算数 / 理科 / 生活 / 音楽 / 図工 / 体育 / 道徳 / 学活 / 特活 / 総合

お茶の里８

学区のどこにお茶畑があるか。

森竹高裕

　お茶畑がどこにあるのかを調べた。子どもたちにお茶畑の場所をどうやって調べるのか話して合わせたところ、次のような方法で調べることを決めた。
　・学校の行き帰りに調べる。
　・行き帰りに調べられないところは先生たちといっしょに調べる。

　そこで

学区のどこにお茶畑があるのか調べに出かけよう。　

　学区内を３つの方面に分けて、２回の調査活動を行った。ゼンリンの地図を持って茶畑を見つけるたびに色を塗っていった。

　地図を持たせて調査することで、私はこんな力を子どもたちに付けたいと願った。それは「現場（直接その場に行く）に立つ力」である。この力を具体的に言うと次のものだ。
　34　インタビュー（人に聞く）をする
　35　見る・聞く・ふれる・かぐ・味わうの五感
　36　現場に持っていくものを確認する
　37　記録の取り方
　38　アンケートをとる
　39　写真をとる
　40　カードで情報を整理する（KJ法）
　41　カードは一つの項目を一枚に書く
　42　カードを見てわかったことを書く
　43　疑問を解決する
　44　疑問から新しい疑問へ
　45　すぐ解決する疑問から調べるに値する疑問へ

　１回目の茶畑調べの後、ある子が「［∴］は茶畑なのかな？」という疑問を持ち［∴］は本当に茶畑なのかという疑問を説くために地図と現場を見比べて歩く２回目の茶畑調べに発展した。

　探検後「学び方６４項目」の一覧表を見せて

学び方の６４項目を見て自分ができたと思うところに○をつけよう。

　お茶畑がどこにあるか調べた後、できたと思う項目に赤く印をつけていった。これは自分の成長を自覚させるためである。活動を振り返り作文に書くだけでは自己の成長を把握することが難しい。そこで、このような成長の節目となる目安を見せることで、できたことがわかり、それが増えていくことが励みになるのではないかと考えた。

　家からデジカメを借りてきた子どもがいた。学校のデジカメで撮影した子もいる。子どもたちの自己評価を見ていると34,35,37,42,44に印をつけていた。こうした成長の振り返りをさせていくことが総合的な学習では大切だと考えている。
　なぜならこうした学び方を自覚させ、自分のものとしたときに今度はこの学習方法（学び方）を使って自分の課題を解いていくことができるからだ。

　さてみんなの地図に色が塗れたところで［44　疑問から新しい疑問へ］に取り組んだ。

学区全体の地図を見て、気付いたこと・疑問に思ったことはありますか。　

• 家の周りにお茶畑がありました。
• 家の近くに茶畑が一杯ある。お茶は何で一列一列に並んでいるのだろう。
• 民家の家みたいなところにいっぱいある。山にいっぱいある。お茶畑のマークがある。お茶畑は山の近くにあるのかな。たぶん山のところには自然が一杯あるから。
• 山の方にほとんどお茶畑があるけれど斜面ではないところにもどうしてあるのかな。
• ［∴］はお茶畑。山がよくあるところにお茶があった。［　］はなんだろう。
• お茶畑が一杯あってすごかった。
• ［　］はお茶に関係するのか。お茶は農家の人たちの近くに一杯あるのか。
• お茶畑は家の周りにある。家の周りにあるのは楽だからか？
• 急な坂道のところと家のところにお茶畑があった。だいたいが阪のところだった。

　お茶畑の位置と家の位置についての疑問が多く見られた。