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大人になるためには、体は変化をしていく。子どもから大人に変わる体の変化(二次性徴)について学んだ。まずは目に見える外見的な変化を見つけた。
男の人・女の人・共通のように、三つに分けて子どもとの体の違いをあげた。
男の人 女の人 共 通 ・ひげがたくさん
・ちん毛が生える
・声が低くなる
・のど仏が出てくる・子どもを産む
・胸が大きくなる
・くびれがつく
・お尻が大きくなる・わき毛が生える
・白髪が生える
・大人の歯が生える
・背が伸びる
ワーワーキャーキャーと大騒ぎである。教科書のイラストを見てさらに大騒ぎ。しかし隠して教えないより、本当のことを正しく教えることが大切だと考える。
次にある小学生の作文「ものすごいショックだった」を読み聞かせた。もうすぐキャンプに行く主人公の「ぼく」は、お風呂に入るときに“おちんこに毛が生えていた”ことに気づいてしまう。目の錯覚かもしれない、と寝るとき布団の中でもう一度そーっと見てみたら、やっぱり生えていてショックを受ける。みんなにからかわれるのが嫌で、ハサミで毛を切ってしまうという話である。
子どもたちは笑いながら話を聞いていた。ここで
と尋ねた。初め〈わからない〉とした子が1/3ほどいたが、考えを聞いているうちに全員が〈反対〉となった。その理由は、
〈反対〉36人
・毛は体を守るためにあるから。
・大人のあかしだから、
・体のことは仕方ないことだし、みな生えるから。
・それはよいことだから、大人になるしるしだから切っちゃダメ。逆に
生えなかったら、大人になれない。病気かもしれない。誰にでもなる
し、恥ずかしいことではない。
・別にみんな毛が生えるんだからいいと思うし、切ってしまったら、毛
がかわいそう。
・大人になると、どんどん毛が生えてくるし成長したしるしだから。
では、このような体の変化は何のために起きているのだろう。その理由について考えてみた。
・体を守るため ・菌を近づけないため
・女と男は違うから区別をつけるため。
・子どもを産んでも一つ命を増やすため。
この質問には、ほとんどの子が〈体を守るため〉と答えた。しかし〈もう一つ命を増やすため〉という素晴らしい考えを発表した子がいた。子どものまま子ども生むことはできない。子どもから大人の体に変身するのである。
二次性徴は、子どもたちにとって聞き慣れない難解な語句が次々と出てくる。そこでなるべくわかりやすくシンプルに教えた。教えた内容はおもに次のことである。
この授業を通して、私が子どもに伝えたかったことは次のことである。
この変化は誰にでも訪れる体の変化を怖がらず不安にならず、受け止めてくれたらうれしい。
授業の感想