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私が生まれてから１１

　　　 〜「オギャァ」は赤ちゃんの言葉か〜

森竹高裕

　
１年生は、これまで体だけが大きくなったのではなく、心も大きくなっていることに気づかせ、その成長の陰には、親をはじめとする家族の温かい励ましがあったことに気づかせる授業をおこなった。
　
まず初めに、体の成長を表す紙テープを見せて、年齢と共に体が大きくなったことを確かめた。次にＣ．Ｏさんの妹で、先日生まれた赤ちゃんのビデオを見せた。ビデオを見ると「わぁ、かわいい」「私、見に行ったことがあるよ」と子どもたちは口々に言い出した。
　
ビデオを見終わったあと

みんなは生まれてすぐ、自分一人の力でごはんを食べられましたか？

と尋ねた。これにはすぐに「できないよ」と返事が返ってきた。
＜できない＞　35人
　・一人では何もできなかった
　
次に

赤ちゃんがオギャーと泣くのはどんなときですか？

　・お腹が空いたとき
　・生まれたとき
　・いじめられたとき
　・おしっこやうんちをしたとき
　
赤ちゃんが泣くときにはいろいろなときがあるんだね、と確かめて

「オギャァ」と泣いている赤ちゃんの言葉は、お母さんに意味が通じているでしょうか？

＜通じている＞26人　＜通じていない＞10人　に意見が分かれたので、話し合うことにした。
　
＜通じている＞　26人
　・オギャーとなくしかないと何にもしてもらえなくて、死んでしまう。
　・同じ泣き方でもちょっとずつ違う。ぼく聞いたことがある。
　・自分で育てているんだから（泣いている意味が）わからないと、自分の子ど
　　もじゃなくなっちゃう。
　
＜通じていない＞10人
　・オギャーだけじゃあ、意味がわからないんじゃないか
　
話し合ううちに、自分の子どもだからわかるんじゃないか、ということで意見が一致していった。

いろいろなことができるようになったのは、自分だけの力でしょうか？

　・お父さん　　　　・お母さん　　　・家族
　・幼稚園の先生　　・看護婦さん　　・森竹先生
　
最後にこう尋ねると、お世話になったいろいろの人の名前が出された。このうち、お母さんに特にスポットを当てて授業をおこなうことにする。