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私が生まれてから5

    〜道徳・お母さんへの請求書〜

森竹高裕



道徳で「お母さんへの請求書」という題材を扱った。あらすじはこうでる。

だいすけという少年がお母さんに、お使い、手伝い、塾へ行ったご褒美として100円の請求書を出した。お母さんはそれを黙って受け取り、にっこりとして何も言わなかった。その後、だいすけの請求した100円と共に、お母さんからの請求書が机の上に置いてあった。そこには、優しくしてあげたこと□円、病気をしたときの看病□円、くつや服を買ってあげた□円、ごはんを作ってあげたこと□円、と書いてあった。

お母さんがだいすけの請求書を受け取るところまで読んでから

お母さんは、だいすけに(請求書通りの)100円をあげたでしょうか?

<あげた> 10人
 ・何となくそう思った。
 
<あげない> 25人
 ・いつも手伝っても、何もくれないから。
 ・いつもただ働きだから。
 ・うちはそんなに甘くない!
 
< あげない > 派は、自分の経験をもとに理由をあげていった。経験がもとになっているだけに、説得力がある。この後、資料を最後まで読み聞かせた。結局、お母さんはだいすけに100円をあげるのである。100円をあげることを告げると、意外そうな顔をしていた。
 
お母さんからもだいすけへ請求書があった。その金額がいくらであったかを予想してみた。

お母さんから、だいすけにも、請求書がありました。さて、お母さんはだいすけからいったいいくらもらおうとしたのでしょう。(  )に値段を書きましょう。


   だいすけへのせいきゅうしょ

 一、やさしくしてあげたこと     (  )えん
 一、びょうきをしたときのかんびょう (  )えん
 一、ふくやくつをかってあげたこと  (  )えん
 一、ごはんをつくってあげたこと   (  )えん
               ぜんぶで(  )えん

<有料> 全員
 
子どもたちが書き入れた金額は、全て有料であった。お母さんはいくらかのお金を請求したと考えたようである。金額は、5円から500円までの金額を記入していた。
 
金額を確認したところで、正解を告げた。

では正解を言います。お母さんの請求書は0円でした。なぜお母さんは、お金をだいすけからもらおうとしなかったのだろう

0円であることを知ったとき「えっ?何で」という雰囲気に包まれた。0円という金額は意外だったようである。なぜなら、服や靴、ごはんなどすべてはお母さん(家の人)が出費しているのは、1年生でもわかるからである。子どもたちは次第に、家族というものに目を向けるようになっていった。
 
 ・家の人だから
 ・自分の子どもだから。
 ・子どもからはお金を取らないようにしているんじゃないか。
 
親の愛は献身的で無報酬であることに気がつくことができた。1年生としては、少し難しい資料であったようである。

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