わり算の筆算

世界の方法を知り、私のオリジナルを作ろう　

　わり算の学習が一通り終わった。計算にもっと興味を持ってもらうために世界のわり算を紹介した。

〈世界どこでも同じ〉７人　〈違う〉９人
という予想であった。そこで国によってわり算の筆算はやり方が違うことを教えた。

「まずはカナダのやり方を知りましょう」と黒板に筆算を書くと見慣れない計算式に「えー！」「なんだこれは」の声。動揺がクラス中に広がる。
［たてる］→［かける］→［ひく］のサイクルを一つ一つ場所を示しながら教えていった。二桁の筆算ができたら三桁の筆算に挑戦である。

［たてる］→［かける］→［ひく］→［おろす］のサイクルは同じなので、下の方に続けて書いていくことができた。子どもたちもやり方がわかってきたようだ。三桁の筆算ができたら四桁の筆算にも挑戦した。

　二桁：やり方教え、ノートに写させる。
　三桁：自分でやらせて、［たてる］→［かける］→［ひく］→［おろす］
　　　　のサイクルを確認する。
　四桁：自分の力でやってみる

　同じ手順で、合計六カ国の筆算をテンポよく紹介していった。

　一つ紹介するごとに「えー！」「全然わからない」と大騒ぎするのであるが、声が嬉しそうだ。どれも［たてる］→［かける］→［ひく］→［おろす］のサイクルは同じであるので、だんだんできるようになってきた。面白いのは、ポーランドとドイツである。初めの形は同じでも、商を立てる場所が違うのである。

　・どの国も［たてる］→［かける］→［ひく］→［おろす］が同じ。

形は違えど仕組みは同じなのである。

「難しいかな？」と思ったが、あっと言う間に全員が自分のオリジナル筆算を作ってしまった。仕組みさえ分かっていれば形を自由に変えられるのである。

　二桁が解けたら三桁、四桁でも解けて世界に通用するかどうかを試した。自分のやり方で、四桁まで解けることがわかると大変満足そうだった。

どの国のも面白かった。世界の筆算に答えるのが楽しかった。オリジ　　ナルは面白くてみな違っていてすごかった。
世界の筆算をやってみたらわからなくなったけど楽しかった。やってみたら［たてる］から［おろす］までやり方が同じだった。いろんな筆算があってびっくりした。
いろんな筆算のやり方があるのがわかった。筆算のやり方は同じだった。自分で作った筆算でもできた。何で国によって筆算が違うのかなと思った。
［たてる］→［かける］→［ひく］→［おろす］が全部同じ。答えも同じ。自分が考えたやつはできないと思ったけれどできて、これでもできるんだなぁと思った。世界に通用して嬉しかった。