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　食物連鎖・生物と環境６

森林のエコシステム

森竹高裕

　これまで学習したことを関連づけるために、インターネット【森林のエコシステム】というサイトを利用して理解をより深めた。

【森林のエコシステム】で調べよう。

　このサイトでは、食物連鎖や動物と植物との関連が、わかりやすくまとめられている。子どもたちは、これまでの体験を振り返りながら１時間中、熱心にメモを取っていた。

・ツバメはカマキリやトンボを食べる。トンボやカマキリはダンゴムシなどを食べる。ダンゴムシなどは落ち葉。ダンゴムシが分解した落ち葉とかは微生物が養分にして植物に行く。
・生き物はリサイクルされているみたい。死んだ大きな生物とかは、ダンゴムシとかで細かくなり、微生物によって養分になる。

水草が酸素を発生する様子を観察してスケッチしよう。

　植物が酸素を発生することがわかったので、酸素を発生させる様子を観察させた。天候のよい日に試験管に水草を入れておくと、葉のところに気泡が発生する様子が観察できる。
　酸素が生まれてくる様子をじっくり観察させ、スケッチさせた。

　「生きている土」（説明文：教育出版６年）を読もう。

　教育出版社６年国語の教科書に「生きている土」という教材がある。土の中の生き物の働きについてわかりやすくまとめられた説明文である。この話を読み聞かせ、理解をより一層深めた。

授業の感想を書こう。

• いつも土なんか気にしていなかったけれど、足で一踏みすると４万匹の　微生物や虫がいたなんて知らなかった。この学習を通して、生き物をも　っともっと土ももっと大事にしていかないといけないんだと思いまし　　た。やっぱり土（ピラミッドで）が崩れちゃうとピラミッドはぐちゃぐ　ちゃになっちゃって大変になっちゃうから、これからは自然全体を大切　にしていきたいです。
• 生き物のくらしは木と虫の最高のコンビネーションだけれど、今地球で　土をコンクリートにして虫や木に悪い影響を及ぼしている。そうすると　山しか住むことができないけど、山は家を造るために木は切られて、生　き物には住み悪い世界になっている。生き物や木に欠かせない土がなく　なるのは人間の食べ物にも関係してくる。
• 植物と生物はともに助け合っているんだなぁ、と思った。土の中の生物　が枯れ葉や動物の死体を分解して、植物も生物もどちらかいなくなると、　どちらも生きていけないんだなぁ、と思った。
• 食べ物を調べていったら、生き物は体がだんだん小さくなって、数が多　くなっていった。勉強を進めて、微生物→肉食→草食→植物←微生物に　なっていたり、ピラミッドのようになっていることがわかってきた。生　き物はリサイクル、サークルみたいだなぁと思った。世界の生き物はこ　ういう流れにそって生きているんだと思った。土の中に微生物などがそ　んなにたくさんいるとは初めて知った。ビックリした。世界の生き物の　流れってすごいおもしろい。
• 生物はみんな助け合いながら生きているんだぁと思った。そして一つで　もどこかの生き物または植物がなくなってしまうと、生き物の助け合い　が崩されて（こわれて）しまうんだということがわかった。私はピラミ　ッドのことや木の葉を虫が食べて、その虫をツバメが食べて、そういう　生物を微生物が分解して、その微生物やミミズやダンゴムシの出したフ　ンを植物が養分としてもらうことがわかって、エコリサイクルみたいだ　なと思った。

　授業では取り扱わなかったが【森林のエコシステム】で調べ学習をする前に、次の発問を考えさせてみたい。

地球にある木の全部と土の中の生き物では、どちらが多いだろか（木・ほぼ同じ・土の中の生き物）

　子どもたちにちょっと尋ねたところ〈木〉〈土の中の生き物〉とも同じくらいの人数で考えが拮抗していた。深く考えさせることで、土の中の生き物が、ピラミッドの一番下となり、生物全体を支えることに気づかせたい。