シリウス/ 国語 / 社会 / 算数 / 理科 / 生活 / 音楽 / 図工 / 体育 / 道徳 / 学活 / 特活 / 総合

流れる水２

ミニミニ安倍川をつくろう

　安倍川の見学の後、静岡平野の立体模型を見せた。静岡平野は、安倍川が中心に流れる洪積平野であることがわかる。

静岡平野の立体模型を見てみよう。

　ここで確認したのは、
　・何本もの川が合流して安倍川になっていること。
　・勾配は、子どもの砂遊びのような急な斜度ではないこと。

　安倍川は、2000ｍを50kmで流れる急な河川である。斜度の平均は1/100（100ｍ流れると高度が１ｍ下がる）程度である。本校付近の斜度は、1/85である。

　何本かの川が合流すること、急な斜度ではないことを確認したあと、

ミニミニ安倍川をつくろう。

と呼びかけた。
　子どもたちは砂場で大喜びで川作りである。川が合流すること、勾配はそれほど急でないことに気をつけて、砂遊び（？）に励んだ。

　次の時間、前回に作った川の流れた跡を見せて、写真の読み取りをした。

写真を見よう。水の流れたあとを見て、思ったこと、はてな？

　・川幅が細くなったり太くなったりしている。
　・カーブが多い。
　・深いところと浅いところがある。
　・砂利があるところとないところがある。
　・カーブのところが削れている。
　・水の流れが強いところには、砂がない。
　・流れた砂は下の方に行ったと思う。⇔・砂利は溝にいった。
　・地面が削れて石が見えている。

　こうした読み取りをしたので、このことを念頭に置きながら、もう一度ミニミニ安倍川を作ったあと、単元を作る学習問題を作った。

もう一度ミニミニ安倍川を作ろう。もっと勉強してみたいことは、何ですか？

　・砂利はどこへ行ったのかな？
　・川の内側と外側では、なぜ外側がよく削られるのだろうか？
　・なぜ、上の方は広くならなかったのに、下の方だけ広くなったのだろうか？
　・水の色は、流れている始めの部分が透明で、途中で濁っている。

　子どもたちの疑問を整理すると、浸食作用・運搬作用・堆積作用に関する疑問が生まれていた。このことをこれからの学習問題として取り上げることにした。