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これまでの授業で、二つの疑問が生まれてきた。それは、
・花のミツ：虫へのお礼なのだろうか。
・花粉のトゲ：虫の喉に突き刺さるためで花いか。
そこで、この２つをまとめて問うことにした。
ほとんどの子が〈なりたい〉と考えた
〈なりたい〉２７人
・サクラソウはトラマル花バチに花粉を届けてもらうから、花にしたら仲よくなりたい。
・国語の本には「深い関係」とあって、その意味は「かかわる」ということだから、仲よし。
・ミカンとアゲハで考えてみると、仲間のようになっているから。
・仲よくなった方が受粉しやすいから助けあった方がいい。
〈その他：もうなっている〉
・サクラソウとトラマル花バチで「つながり合って生きている」と書いてあて、もう仲よしだから。
→・でも花も虫も仲よくなりたいと思って「長い年月をかけて」仲よくなってきた。
〈その他：別にどうでもいい〉
・有名人とファンのおばさんみたいな関係で、あのおばさんたちは、キャーキャー言うけれど、有名人にとってはどうでもいい感じなんじゃないか。
この例えはすごい。「有名人はヨン様じゃないの？」という声があがった。ヨン様にとってファンはどうでもいいのだろうか？と周りの子同士で話し合っていた。すると、
・ファンのおばさんが、誰もキャーキャー言ってくれないとヨン様は、ただのおじさんになっちゃう。
・ヨン様もファンを必要としている。
このように、有名人とファンもお互いに必要としていることが分かった。これと同じで、花のミツも花粉のトゲトゲも、虫と仲よくなりたいために花が進化したことを話した。花の知恵とはすごいものだ。
次の時間には、タチアオイの花粉を観察した。まず「タチアオイの花をスケッチしたとき、何か虫がいましたか？」と尋ねると「チョウがいた」「虫がいた」という声が上がった。
そこで、
と花粉の形を予想した。
・タチアオイもカボチャが花と同じで、虫に花粉を持っていってもらえ るように、とげが生えていて、毛も生えている。
・カボチャと同じようにたくさんあって、すべりにくくなっていると思う。
タチアオイの花粉をとって顕微鏡を使って観察をした。トゲトゲはあったが、違いを少し見つけた。
・カボチャの花粉より、トゲトゲが多かった。
・タチアオイの花粉にもトゲがついている。
・花粉は大体がつながっている。周りのコケみたいので覆われていなかった。
・タチアオイはカボチャよりもトゲトゲがあった。
・カボチャは太陽みたいで、タチアオイはウニみたいだった。