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メダカの卵がかえりはじめた。毎日のように、誰かのメダカが誕生している。子どもたちは、朝くるとビーカーの中をのぞき込んで、卵に変わりがないかどうか見守っている。目玉ができ、赤い染みのような点がトクトク動いていて、それが心臓だと分かると「命」を感じる。
またこんなことがあった。水替えの最中である。顕微鏡に乗せたシャーレが滑り落ち、割れてしまった。もちろん中にはメダカの卵が入っている。「先生…」と深刻そうな顔をしてわれたシャーレを持ってきた。「目には見えないけれど、命だよね」というか言わないうちに、落ちた卵を探し始めた。「みんな、どいて、どいて」とコンタクトレンズを落としたときと同じ状況である。必死になって探していると、何と友だちが落ちた卵を見つけ出した。すごい奇跡だ。こうしてメダカの卵は命拾いをしたのだ。
・メダカの卵は小さくてかわいいです。あと命は一つしかないから、大事にしたいなと思いました。
・メダカたちにも命が一つしかないから、大事に育てようと思った。
・卵の形は目と体が曲がっている。早く生まれないかな。
・メダカの胴体ができたら、心臓が見えてきて、口をパクパクしているみたいだった。胴体ができてきたら、ピクピクすごい動くことが分かった。卵を上から見ると、点が３つあって、２つは目で１つ鼻っぽかった。
・私の卵は三つあって、どれも全部形になっていて、びっくりしました。卵は何かにぎやかで、兄弟みたいな感じがして、生まれてくるのが楽しみでわくわくします。だから元気にがんばって生まれてきてほしいと思います。生まれてくる姿を見てみたいです。
・何もしていないのにぴょんぴょん元気。生まれたら元気な子がいいな。
・ぴくぴくしてかわいかった。もう少しで生まれそう。
・メダカの人生で生まれるか分からないけれど、だんだん成長している。生まれないかな。
・メダカは目から鼻へ。それから口と見ました。メダカは人と違うんだなと思いました。