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もののとけ方４

魔法のめがねでズームアップしてみよう

森竹高裕

　見えなくなってしまった塩はどうなってしまったか？を追究している。これまでやった実験をもう一度振り返り〈Ａ　小さくなった〉　〈Ｂ　液体になった〉　〈Ｃ　透明になった〉　の予想をして、それを確かめるための実験の方法を考えた。まずはそれぞれの仮説について説明をしてもらった
〈Ａ　小さくなった〉　３人
　・塩は小さくなって見えなくなった。コーヒーフィルターみたいのを通せば残ると思う。
〈Ｂ　液体になった〉
　・溶けた水を触った時に、ザラザラとした感触がないから。
　・塩を落としたときにモヤモヤとした線が見えたからのモヤモヤが液体
〈Ｃ　透明になった〉
　・塩の白い色が薄くなって透明になったみたい。



	↑　ラブラブ

　こうした仮説を紹介しあったところで、これまでやった実験でもう一度確かめてみた。

これまでやった実験をもう一度やってみて、塩はどうなってしまったのか考えよう。　

　子どもたちが試したのは、①ペットボトルの中に塩の粒を数個入れる。　②５０ｍｌ容器の中に塩を入れてシェイクする。　③ビーカーの中に塩を入れる　というものであった。同じ仮説を持っている者同士で実験をおこなった。こうして実験をしたところで、塩はどうなったのかを図で表してみた。

　溶けた塩はどうなったのか、魔法の虫めがねでズームアップしてみよう。
「どこまでもどこまでも大きく見えてしまうめがねだよ。どうやって見えるかな？」
「すごい。そんなのどこにあるの？」「皆さんの頭の中にあります。」
　こんなやりとりをして塩がどうなったのかを想像した。今回の実験をして
〈Ａ　小さくなった〉３→９人　
〈Ｂ　液体になった〉２４→１６人　
〈Ｃ　透明になった〉１０→１１人と若干の変更があった。

　また、ＡＢＣともに、水と塩が合体する〈ラブラブ説〉があらわれた。

（Ａ・Ｂ・Ｃ）ならばこうなるはずだという実験の方法を考えよう。

　小さいのか、液体なのか、透明なのかを確かめる（または他を否定する）実験の方法を考えてみた。子どもたちの思考の高さに驚かされた。

〈Ａ　小さくなった〉に関する実験
　・コーヒーフィルターでこせば塩は残るはず←→ＡかＣなら残るはず。
　　Ｂなら通る。
　・顕微鏡で見てみる

〈Ｂ　液体なった〉に関する実験
　・氷と同じように、塩も水の中にいくらでも溶ける。
　・塩水を手で触ってみて、ザラザラしていなければ液体になっている。
　・もし液体なったとしたら、乾かしたときに塩水は復元してこないはずだ。
〈Ｃ　透明になった〉に関する実験
　・乾かすと塩が出てくる。
　・塩に色をつけて、色が変わるかどうかやってみる。その後また乾かしてみる

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