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太陽に光電池を向けると電流が流れることが確認された。乾電池もそうだが子どもは「もっとパワーアップさせたい」という思いを持っている。「光電池ももっとパワーアップさせたいですか?」と聞くと「うん」という返事が返ってきた。そこで
道具を使ってもいいことにしたのは、何の条件を強化しているかわかりやすくするためである。こうすることで光電池は何の力で動くのかだんだん明らかになっている。子どもの発想は面白い。こんなにもたくさんの方法を考えた。
・虫眼鏡で光を当てる。
・鏡で光を集めてたくさん当てる。
・ビニール袋を通した光を当てる。
・光電池を2つつなげる。
・ライトで光を当てる。
・石をつなぐ。
・ドライヤーで温める。
・ろうそくをつける。
・光電池を鉄板の近くに置く。
どうしてそう思ったか理由を尋ねてみた。子どもは〈光〉と〈熱〉に関係がありそうだと気がつくのだが、まだはっきりとわからない。
〈虫眼鏡〉
・虫眼鏡は紙を焦がす。光が集まってすごく熱くなって煙が出てくるから。
〈鏡〉
・鏡をいくつもやって光をあてればパワーアップすると思う。
〈ライト〉
・光電池は太陽の光で動くから。太陽みたいにライトの光をあてればいい。
〈石〉
・海とかに行くと石がすごく熱くなっている。光電池に石をつなげればパワーアップすると思う。
〈ドライヤー〉
・ドライヤーで暖かい空気を送れば、光電池に当たって力が強くなる。
〈ろうそく〉
・ろうそくは光って温かいから力は強くなると思う。
〈鉄板〉
・鉄板を光電池のそばに置く。太陽の光で鉄板が熱くなるから、その力でパワーアップとする。
〈光電池を2つ使う〉
・光電池が2つあるとそれだけたくさん太陽の光を浴びるから力が2倍になる。
それぞれに理由があるのだ。どれが一番おかしいかを検討することで光電池の性質についてだんだん明らかにした。
〈石がおかしい〉
〈虫眼鏡はおかしい〉
〈ドライヤーがおかしい〉
話し合いのなかで条件が〈光〉なのか〈熱〉なのかが討論の話題となった。そこでもう一度全体を見渡して
〈ろうそくは関係ない〉
〈ビニール袋は関係ない〉
〈光電池2個は関係ない〉
さていったいどれが正しいのだろうか。次の時間に実験をして調べてみることにした。