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電池のはたらき４

電気の力を調べよう。

森竹高裕

　プロペラの回る速さが違うのは電気の力が弱いのではないか？という仮説を子どもたちは立てた。目に見えない電気の力を見つけるための方法として検流計というものがあることを教えた。そして

　〈Ａ〉と〈Ｃ〉では本当に電気の力に違いがあるのか検流計で調べてみよう。

回路図をよく見ながら電流の流れる大きさを測ってみたところ〈Ａ〉は０．５（５０ｍＡ）〈Ｃ〉は０．２（２０ｍＡ）という値を示すところが多かった。やはり〈Ｃ〉の電気の力は弱いことがわかった。 　２個の電池の並べ方にもいろいろな並べ方がある。そこで他の並べ方についても電気の力を調べてみた。

２つの電池の並べ方を変えて電気の力を調べよう。　　

いくつかの並べ方で電気の力を調べた。電気の力が強いとき、弱いとき、流れないときと違いがあった。ここで電池のつなぎ方には直列つなぎと並列つなぎがあることを教えた。

乾電池には直列つなぎと並列つなぎがある。

　実はこれまでやってきた〈Ａ〉は直列つなぎ、〈Ｃ〉は並列つなぎと呼ぶことを教えた。

直列つなぎ・並列つなぎの実験をして、わかったこと・思ったこと・考えたこと。　

• つなぎ方によって力が違うことがわかった。直列つなぎは強くて並列つなぎは弱い。つなぎ方はもっとあると思ったけれど２つしかない。
• 直列つなぎは＋と−が反対になっている。並列つなぎは＋と−が同じ方を向いている。２つのつなぎ方がある。
• 並列つなぎが弱かった。直列つなぎは強かった。
• 直列つなぎと並列つなぎでは０．５と０．２ですごく違った。なんで直列とか並列なんだろう。
• プロペラに行くまでに輪になると電気がくるくる回って力がいかない
• プロペラが並列つなぎは２この電池だけれどあまり力が変わらなかった。

ここまでわかってきたことをまとめた。

わかってきたことを表にまとめよう。

　並列つなぎと直列つなぎについては考えが一致したが、電池１個の場合については子どもによって考えが違った。
　電池２個の場合、直列つなぎより力が強くならないことはわかるのだが、並列つなぎと比べるとはっきりわからないのである。〈ふつう〉と答えた子は、並列つなぎより電池１個の方が力があると考えている。
　一体、電池１個の場合と並列つなぎではどちらの方が電気の力が強いのであろう。このことについて調べることになった。