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じしゃくでしらべよう４

〜どの磁石にもＮＳがあるか〜　

森竹高裕

　磁石にクリップをつける実験で子どもたちはさまざまなことに気付いた。

実験をして、気づいたこと・不思議なことは何ですか？

　・場所によってつく数が違う
　　　端の方がよくつく←→真ん中がよくつく
　・磁石を考えさせると
　　　合体した方がよくつく←→それほど変わらない

　子どもによって認識の違う点があったので教師実験をして確かめた。磁石を合体する話が出ていたので「どんなふうにつけても磁石はくっつきましたか？」と尋ねると「つくときとつかないときがある」という返事。　そこで

棒磁石を２本だけ使います。机の手前から向こう側まで、磁石と磁石をくっつけないで動かせるかやってみよう。
　１．机の縦方向（手前から向こう側まで） 　
　２．机の横方向（右側から左側まで）
　３．机を一周する　

　棒磁石の磁力が強いので、すぐに回転してくっつき合ってしまう。「あっ」「くっついちゃった」とにぎやかな声が聞こえてくる。十分に時間をとることで子どもたちは様々なことに気づいていく。

磁石と磁石はどんな時にくっついて、どんなときに逃げましたか？

・同じマークのときに磁石は逃げる。
　・ＮとＳの違うマークのときに作る。

　ＮとＳという言葉が出てきたので、Ｎ極とＳ極があること、Ｎ極・Ｓ極は力が強いことを教えた。棒磁石には、Ｎ極・Ｓ極があることがわかったところで

形が違う磁石にもＮ極・Ｓ極はあるだろうか？

　手元にあるのは、フェライト磁石、Ｕ型磁石、ゴム磁石、豆磁石であった。子どもたちは［磁石にはＮ極・Ｓ極があること］［同じ極同士は反発しあい、違う極同士は引きつけ合う］ことを体験して学んだので、Ｎ極・Ｓ極の表示がある棒磁石を使って次々と判断していった。

フェライト磁石のＮＳはどちらだろうか。　

• 棒磁石のＳでこちらの面のどこに近づけても逃げていくからこっちは全部Ｓだよ。
• フェライト磁石を鉛筆に通すと空中に浮くから全部がＮとかＳになっていると思う。

こうして子どもたちは全員が〈形の違う磁石にもＮ極・Ｓ極がある〉と考えた。

〈形の違う磁石にもＮ極・Ｓ極がある〉

• 最初からＮＳと書いてある磁石をＮＳが書いていない奴につけてみて、Ｓが書いてあったらＮということ
• Ｎ極とＮ極は逃げる。けどＮ極とＳ極は１秒でくっつく。
• 磁石でつけてみると反応するからすぐわかる。
• 磁石を反対にして、鉛筆に通したら浮かんだ。Ｕ型磁石はＮとＳがはしっこにある。
• Ｎの方についたらＳ。Ｓの方についたらＮ。

　Ｎ極Ｓ極を見つけることができたので

磁石にＮ、Ｓのシールを貼ろう。

　Ｎ極Ｓ極というシールを磁石にをつけた。