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日なた日かげと光の働き

目隠し歩きをしてみよう

森竹高裕

　この単元では光の持つ働きについて学ぶ。［光は熱を運ぶこと］［光はどこまでもまっすぐ進むこと］［光は鏡で反射すること］が主な学習内容である。まず授業の初めは、こんな遊びから始めた。

日なたと日かげの境目を見つけよう。片手が日なた、もう一方が日かげを触ります。目隠しをして手の感触だけで、その境目から外れないように進みましょう。

　手の感覚だけで、日なたと日かげを見分けていった。天気のよい午後だったので、注意深く手を当てていると温かいところ冷たいところが分かってくる。一回一回手探りしては前に進んでいった。

　靴をぬいで裸足でも挑戦した。まっすぐのところはよいのだが、場所によっては、建物の陰によってでこぼこしているところがある。そんなところはさすがに難しかった。

日なたと日かげの目隠し歩きをやって思ったこと、ハテナ？

• 日なたが、温かくて日かげだけだと冷たい。手や足で冷たさとか温かさが分かる。なぜ日なただと温かいのか。
• 日かげはなんで冷たいのかと思った。
• 日かげは冷たい。なんて影ができるのか。影は動いてくるのか。
• 日なたと日かげを感じた。かなり難しくて、まっすぐに行かなかった。なんで冷たさが分かるのか。人間は温度計みたいだ。
• 全然分からないルートです。だけど、何とかわかりました。温かさの違いが分かった。くもったときは影ができないのかな。温度計で測るとどうなるのかな。

　出てきたハテナ？をもとに土の温度を温度計で測ってみた。

日なたと日かげの土の温度測ってみよう。

　日なたはいちょう畑、光は砂場の土の温度を測った。結果は、日なた２８度、日かげ１９度。１０度近くの温度が違い、みなびっくりした。

　天気がよく太陽の光が教室にさんさんと入る日に鏡を使った実験をした。

教室の床で冷たい所、温かい所を手で触って見つけよう。

　子どもたちは、光のあたる所が温かく、光の当たっていない所は冷たいことにすぐ気がついた。

床の冷たいところを何か道具を使って温かくすることはできないだろうか。

　〈鏡で光を反射させる〉〈虫めがねを使う〉〈鏡と虫メガネ〉〈木の板をこすって摩擦させる〉という４つの方法が出された。
　子どもたちは理科室から、温度計・虫めがね・鏡などを借りてきて、自分の考えが方法で取り組んだ。反射した光を当てるだけで、温度が変わっていく様子を観察することができた。

• 最初は２１度で鏡で太陽の光を反射させたら、２４度になった。鏡で太陽の光を反射させたら、温度が上がることが分かった。２１度だったのに、２４度になって３度変わったのがすごかった。