七つの子

～かわいいカラスは何羽いるか？～　

　誰もが知っている「七つの子」この童謡を楽しみながら歌い、その歌詞の内容を考える授業である。本当は、かわいいカラスは何羽いて何歳なのだろう？まず最初に、「七つの子」のテープを流して

カラスの歌だ
七つの子だよ
とすぐに声があがる。「テープに合わせて歌を歌おう」とみんなで一曲歌った。

下手なりに一曲を弾く。子どもたちは「はたして先生が最後まで間違わずに弾くことができるのか？」と興味津々で、正しい曲と比べながら聴いた。
何とか最後まで弾き終わり次に「今度は先生の伴奏で歌ってみよう」ともう一度歌った。次に

< 違うカラス >　と　< 同じカラス >　の両方が出された。これは一連の七つの子をどう考えるかで違ってくる。

< 違うカラス >
・違うカラスだよ
・かわいい七つの子がいるから
・七羽のカラス

< 同じカラス >
・一羽のカラス

カラスの絵を描かせるとやはり、一羽のカラスと七羽のカラスの両方が描かれている。そこで

< 一羽 >
・カラスは七つなどと数えない
・カラスは七つも卵を生まない

< 七羽 >
・七歳のカラスはもう年寄りで子どもじゃない

この詩は「カラス」というよりもむしろ「人間」の子どものことについて書かれていることに気づかせる。

と金田一晴彦氏の解釈を紹介した。