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言葉と事実 ７

コピーライター

森竹高裕

８段落では、一つの段落の中に「言葉」の部分と「事実」の部分があることを学習した。
　
事実：同じ種類の男子用ハンカチを売場の両端に分けて積んでおき、次のような札をつけた。
言葉：(1) 織りのやわらかい混じりけのないアイルランド麻のハンカチーフ　(2) 手ふき
　
同じハンカチでも言葉によってずいぶん印象が違うものである。同じように９、10段落についても考えてみた。

９、10段落では「言葉」と「事実」のどちらが書いてあるでしょうか？

< ９段落は「事実」だと思う >
　・見たことが書いてある。
　・詳しく書いてある。
　・正確なことが書いてあるから
　・結果が出ている。
　・本当のことが書いてある。
　
< 10段落は「言葉」だと思う >
　・作者が思いついたことが書いてある
　・思ったことみたい
　・ "思われます" と書いてあるから
　・筆者の考えがまとめてある
　
９段落については、意見が一致した。10段落については、最初「事実」と「言葉」の両方に意見が分かれたが、話し合っていくうちに徐々に「言葉」の方に考えが傾いていった。
　
８段落を受けて９段落では「事実」を10段落では筆者の考え（言葉）が書いてあることを押さえた。

教科書にのっているように、あるものについて言葉の飾りつけをしてお客さんに買ってもらえるようにしよう。

　・外国から輸入された高級のかさ　1000円
　　　　　　　　　　　　　　かさ　 900円
　・すごく使いやすい自慢のコントローラー　特価2500円
　　　　　　　　　　　　　コントローラー　　　1200円
　・先生の美しいまばゆいばかりのほかほかのパンツ　　　1000円
　　　　　　　　　　　　　　　　森竹先生のパンツ　３枚 300円
　・超高級布を使った汚れないテディベア　9980円
　　　　　　　　　　　くまのぬいぐるみ　8000円

このように、ユニークな作品がたくさんできた。「誰か、先生のはいていた靴下を売ってくれませんか？」とお願いをすると、一斉に「イヤー」「クセー」の声。このお願いは、すぐに却下されてしまった。