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言葉と事実 ５

11、12段落で大切なところ

森竹高裕

11段落12段落で大切なところ（要旨）は、どこかを検討した。

11、12段落で一番大切なところはどこでしょうか？

11段落は、３段落の問題提起の文を受けて、答えを述べている。この段落では３つの分があるが、大切な文をあげることができた。 　

• "事実と言葉が結びついていても、人がちがえばことなった言葉で表され、ことなった印象をあたえることがあります" の文は、答えみたいになっていて題になっている「言葉と事実」の「言葉」も「事実」も両方の言葉が入っているから。

このように11段落については、ほぼ正しくとらえることができた。しかし12段落では、意見がわかれた。意見としてでたものは、次の３つである。

• Ａ：話したり書いたりするときにはある一つの事実をあらわすにも、それをどのようにとらえ、どのように表すかということに気を配る必要があります。
• Ｂ：話を聞いたり、本を読んだりするときには、話し手や書き手が事実をどのような言葉で表しているか、その言葉はその人のどのようなものの見方を表しているかというところまで考えてみる必要があります。
• Ｃ：Ａ、Ｂの両方とも大切だと思う。

　それぞれの理由を聞いていくと
　
< Ａ >

• "表すにも" と書いてあって、言葉を表すことが大切だから、Ａの方が大切だと思う。
• Ａでは "〜ということに" とあって、Ｂでは "〜というところまで" とあって "〜に" の方が "〜まで" よりも大切なような感じがするから
• Ａには "話したり書いたり" という言葉があるから

< Ｃ >

• Ａの文もＢの文も同じようなことが書いてあるから、両方大切だと思う

問題が難しかったのか、それ以上話し合いが進まず、時間になってしまった。翌日に同じ問題を次のように尋ねた。

Ａの文とＢの文を比べたときに、ペアになっているところがあります。ペアを見つけて、Ａの文とＢの文のどちらが大切か考えてみましょう。

　Ａ：野球の例
　Ｂ：アメリカのデパートの例
　
　Ａ：話したり書いたりするときには
　Ｂ：話を聞いたり、本を読んだりするときには、
　
　Ａ：気を配る必要があります
　Ｂ：考えてみる必要があります
　
　・Ａの文もＢの文も対比になっているから、どちらも大切な文だと思う
　・Ａの文は、話したり書いたりなど、自分の考えを相手に伝えるときのことでＢの文は、聞いたり読んだり、相手の考えを受け取るときのことだから、両方大切だと思う。
　
このような意見がたくさん出され、ＡもＢも両方大切だということに考えがまとまった。