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漢語と和語

　新聞を比べてみると

森竹高裕

　言葉の学習をした。同じ情報を伝えるのにも言葉の選び方や表現の仕方は色々ある。またに使う言葉によって受ける感じも違ってくる。漢語（中国から入ってきた言葉）と、和語（もともと日本にあった言葉）の違いについて、新聞を読み比べることで気づく、読む相手によって使う言葉も変えていることを学習した。

　まずベビーカーが電車のドアに挟まれた事故があったことを告げ、このことをとりあげた２種類の新聞、朝日小学生新聞・静岡新聞（一部改）を見せた。記事を読んだ後に、

どちらが小学生新聞で、どちらが静岡新聞だと思いますか。

と尋ねると、子どもたちは「すぐにわかる」「こっちがそうだ」など何とも嬉しそうに言っている。すぐには答えを言わずに、どうしてそう思うのか理由を考えた

どちらが小学生新聞で、どちらが静岡新聞が証拠をつけよう

• 右の文は「でした、しました」などの優しい言葉を使っていていて、左の文は「なかった、だった」などの言葉を使っているから
• 左の方が読みにくい漢字が多いから。
• 右の新聞は「お母さん」とか「男の子」とか書いてあって、左の新聞は「主婦」と「男児」と書いてあるから、左の方は大人向けで難しい。
• 右の方はひらがなも多い。
• 右は「お母さんはでで軽いけがをしました。」と書いてあるけれど、左は「女性はホームで数ｍ引きずられて転倒し、右ひざに打撲などの軽いけがをしました」と書いてある。
• 右は難しい漢字を使っていない。左は詳しく難しい字を使っている。

　このようにいくつかの違いが出された。これらをまとめてみると表のような違いがあることが分かった。使っている語句を一つ一つ比べてみると

　　　　　静岡新聞　←→　子ども新聞

　　　　　　　主婦　←→　お母さん
　　　　　　　男児　←→　男の子
　　　　　緊急停車　←→　止まりました

のように違う。そのほかにもこのような違いに気づいた。

　　　　　　　漢語　←→　　和語
　　　　　で・ある　←→　　ですます
　　　　むずかしい　←→　　わかりやすい
　　　　　　詳しい　←→　　易しい
　　　　　大人向け　←→　　短くまとめている
　　　　　　　漢字　←→　　ひらがな

こうした違いが出たところで正解を告げた。また教科書使って、和語と漢語の違いについて説明した。
　和語：もともと日本にあった言葉
　漢語：中国から入ってきた言葉

　使う言葉によって文章に対する感じ方も違ったものになることを学んだ。
　最後に言葉遊びのゲームをした。

もし和語と漢語がごちゃまぜだったら、読みやすい文章になるでしょうか。

　二人１組になってじゃんけんをして、勝った人の言葉を使って文章を作ってみると、よくわからないヘンテコな文ができた。

．指導案