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わらぐつを買ってくれた大工さんは、おみつさんに「おれのうちにきてくんないか」と、プロポーズした。そして、さんは、大きさのだろうという疑問を考えた。
子どもたちが自由に書いたのには〈ほめてくれたから〉〈神様みたいに大事にするから〉〈買ってくれたから〉〈頼もしいと思ったから〉の４つの分類できた。
〈Ａ．ほめてくれたから〉１０人
・わらぐつを馬鹿にされていたから、大工さんにわらぐつをほめられて嬉しかった。
・初めてそんなこと言われて、大工さんの言葉がよかったから。
・わらぐつのことを誉めてくれたから。
〈Ｂ．神様みたいに大事にするから〉５人
・神様みたいに大事にすると言ってくれたので、その気になった。
・大工さんは、神様みたいに大事にしてくれると思ったから。
・誰でも神様みたいに大事にされたいから。
〈Ｃ．買ってくれたから〉１２人
・大工さんは、みっともない不格好なわらぐつもいっぱい買ってくれていい人だと思ったから。
・いつも買ってくれて、大工さんの顔を見るのが楽しみになってきたから。
・自分のほしかった下駄をたくさん買ってくれる人だから。
〈Ｄ．頼もしいと思ったから〉４人
・なんだか頼もしく、えらいのような気がしたから。
・大工さんの言ったことに感心して頼もしいと思ったから。
それぞれ考えを出し合っていったのだが、ここで問題になったのだが、
・大工さんにいろいろ買ってもらえそうだから（お金持ちそうだから）結婚したのか？
・おみつさんは雪げためあて、お金めあてだから、別におじさんでもよかったのか？
ということだった。「でも、そうではないだろう」という気配が漂っている。そこで、もう少しはっきりさせるために、
どれもほとんどの子が×をつけた。「だけ」という言葉をつけてみると、まだ十分でないことが分かる。そこで、
子どもたちが注目したのは、次の文であった。
“いい仕事ってのは見かけて決まるものじゃない。使う人の身になって使いやすく、じょうぶで、長もちするように作るのがほんとの仕事ってもんだ”
・自分の気持ちをわかってくれた。
・いい仕事を認めてくれた。
・おみつさんの事をよくわかってた
・自分のことを考えてくれた。
・大工さんの思いやりがおみつさんの心を動かした。
「思いやり」「気づかい」という言葉が出されたのであるが、こんな疑問が出された。
・大工さんがおみつさんがかわいそうだから（同情したから）買ったのかな。
この疑問に対しては、
・心をこめて、わらぐつを作ったことを認めてくれたから。
つまり履く人のことを考えて作ったおみつさんの思いやりの心を大工さんが「ほんとの仕事」と認めてくれたことが嬉しくて、プロポーズをＯＫしたことが分かった。