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このサクラソウとトラマルハナバチは説明文といって、筆者の主張が順を追って述べられている。ここでは「問題の提示」→「問題の解明1,2」→「まとめ」いう文章の流れになっている。
まず初めに、この説明文全体にかかわる問題の文章を見つけることにした。
次の三つが見つかった。
・サクラソウを知っていますか。
・どうしてこんなことになってしまったのでしょう。
・なぜ種ができないかを探るために、まず、サクラソウの受粉の仕組み
を考えてみましょう。
それぞれ、どの言葉が疑問を表しているかみてみると、
A:か
B:どうして〜でしょう
C:なぜ
という部分が、疑問を表していることが分かった。
次に3つの疑問の文のうち、説明文全体にかかわる問題を提起している文を探した。
子どもたちの予想は見事に三つに分かれた。
A:6人 B:8人 C:16人
〈サクラソウを知っていますか〉6人
・サクラソウを知らないと、BもCも解決できないから。
・サクラソウを知らないと次の疑問もできないから、大事だから一番最初にあると思う。
〈どうしてこんなことになってしまったのでしょう〉8人
・CはBをもっと詳しくしていて、Aはサクラソウのことを知っているからB
・疑問を表す「どうして」「でしょう」が二つあるから、
〈なぜタネができないか〜考えてみましょう〉16人
・Cから説明が始まっていると思うから。
・Cは話が長くなりそう。受粉の仕組みを考えているから。
それぞれに、理由があることが分かる。班ごとに話し合いをした後に、
一番おかしいものを尋ねるとAがあげられた。Aは、話題に入る前の興味づけであるので、一番とはいえない。
残ったのはBとCである。そこで、
・Bは絶滅のこと
・Cは受粉のこと。
こうして、何についての疑問の文かが分かったところで、
と絞り込んだ。ここでもB、Cの両方の考えが出されたのであるが、
〈B:絶滅〉
・10段落で“絶滅から守るためには”とまとめている。
・最後のところで絶滅についてまとめている。
・“つながり合って生きている〜守っていかなければならないのです”
のあるから、別々のことを言っている
などBの方のが大きな問いの一つとして、Cがあることが分かった