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千年の釘にいどむ３

白鷹さんは楽しく仕事をしているか

森竹高裕

　白鷹さんは千年の間もつ釘を目指して、これまでずっと釘を作り続けてきた。教科書にも“納得のいく釘を完成させるまで何本も何本も作り直した”“釘の改良を続けた”。とあるように、工夫と努力を続けている。こんな白鷹さんの生き方について考えてみた。

苦労をしてきている白鷹さんは働いていて楽しいのだろうか

　多くの子は〈楽しい〉と考えたが、意見は分かれた。

〈楽しくない〉３人→０人

• できれば、職人の仕事をやめて、お金がたくさんあるところに転職したいと思っている。そんなに儲かっていそうじゃない。
• 自分の好きなことがないから、いつも釘を作っている。
• 毎日トンカチで釘を叩いているだけだからつまらない。

これに対して、
〈楽しい〉

• 千年前の釘に興味を持っているから、楽しくやっていると思う。楽しくいないとやっていないから。
• 白鷹さんは苦労して釘を作っているｋれど、働いていて楽しいって思っていなくちゃ釘の改良や努力ができない。
• どんな釘が作れるのかワクワクするから。楽しくないという気持ちでやると、釘の作業が進まないと思う。
• “嬉しいね”と書いてあるから楽しいと思う。嬉しいからこそ楽しい。暮らしを楽にしたいというだけでなく、意地と楽しさだということだと思う。
• 仕事をするのは、人のためであり、自分のためでもある。白鷹さんは人のためなら楽しいと思っていると思う。

　このような考えを持ったところで、いろいろな人と情報交換をする友だちタイム野時間をとった。

友だちタイムでいろいろな考えを知ろう。

　友だちの考えを聞いて参考になったり、新しい考えがひらめいたようだ。
　・改良や努力をする。
　・２万４千本も作っている。
　・釘を作って進化する喜がある。←「おーっ」の声。
　・自分がやりたくてやってきた。
　・楽しいに決まっている。
　・白鷹さんの生きがいみたいになっている。
　・嫌ならやめているはず

　このように白鷹さんは仕事がもう生きがいみたいになっていることに気付いた。友だちタイムの時に
　・釘を作っているのは遊びみたいで、大人の遊びなんじゃないの。
という声が聞こえてきたのがとても印象に残った。確かにそうかもしれない。話し合いの結果、全員が〈楽しい〉に考えが変わった

話し合いをして思ったこと。

• みんな遊びとかやっていて、楽しくなくなると止めるから仕事もそれと同じで、楽しくなくなると止めると思う。みんないろいろな意見があって楽しかったです。
• お金持ちになりたいというには欲張っていると思いました。〈楽しい〉は、鍛冶職人が好きだから苦労してやっているからはとてもいいと思った。
• 苦労ばかりじゃ嫌だけれど、楽しい気持ちが入っていて、釘を何年も作っていると苦労もなくなって楽しくなってしまうと思った。