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宇宙人からのメッセージ

しぞーか弁・ニモジンで書いてみよう

森竹高裕

　「宇宙人からのメッセージ」で、ピロル星人は最初に大阪弁でメッセージを書いていた。静岡にも静岡ならではの方言がある。最近では地方の言葉も見直されているように思う。また近ごろ「ウザッ」「ムリッ」など二文字で気持ちを表す子どもが増えてきて、これを「ニモジン」と呼ぶそうだ。標準語で書かれた文章を「しぞーか弁」や「ニモジン」に置き換えると、どんな文章になるか書き換えてみた。
　まずどんな静岡弁があるかを尋ねてみた。

ピロル星人は大阪弁でメッセージを書いていました。静岡にも方言があるのですが、どんな方言があるか知っていますか。

　子どもたちは余りピンとはこないようだ。静岡にいるとあまり方言を意識しないが、発音や言葉の使い回しなど、静岡ならではのものがある。それをいくつか紹介した。
　すると「聞いたことがある」「おばあちゃんが言っていた」などの声が聞こえた。

こんな「しぞーか弁」聞いたことがあるかな？　

　・今夜、おまっちに行くよ　…あなたの家
　・きんのう、寒いっけねー　…昨日　たよね
　・そんなこと、あらすか　…ありません
　・これ、いらないから、うっちゃるよ　…すてる
　・今日は女房がいなくてごせっぽい　…気持ちがいい
　・そのいと遊びに行くよ　…そのうちに
　・早くとんでこい　…走って
　・あいつ、はだってやるよ　…わざと
　・もう、やっきりする　…頭にくる
　・そう言うらー　…〜でしょう
　・うちのじいさん、まめったいよ　…働く、動く
　・いただきました　…ごちそうさま
　・この葉っぱ、みるいねぇ　…柔らかい

　さてここで次の文章を見せて、静岡弁とニモジンに書き換えてみた。

この文章を静岡弁やニモジンで書き換えてみよう。どんな感じになりますか。　

バレンタインデーのとき、すごくはずかしかったけれどある先輩に「好きです」告白しました。先輩の返事は「何ともいえない」でした。兄に「おまえはまだ若いし、無意味なことをするな」と言われたので、腹が立ちました。兄は先輩にちょっかいを出すので、うとましいです。でも今では、両思いになり、とてもうれしいです。

しぞーか弁
バレンタインデーのとき、がんこ恥ずかしかったけれど、先パイに「好きです」と告白しました。先パイの返事はしらっくらしていました。兄に「お前はまだみるいし、やくたいもないことをするな」と言われたので、やっきりしました。兄は先パイにちょびちょびするのでやぶせったいです。でも今は両思いになり、とても嬉しいです。

ニモジン
バレンタインデーのときスゲーハズかったけど、ある先パイにコクりました。先パイの返事は「ビミョウーかな」でした。兄にお前はまだ若いしイミネーことすんな」と言われたので、ムカつきました。兄は先パイをいじるのでウザイです。でも今はラブラブで嬉しいです。

同じ文章でも、受ける感じが随分と違う。ニモジンはカタカナが多い。ニモジンについては、次の書籍を参考にした。
参考図書：「子どもが変わる！親の話し方・接し方」（ベースボールマガジン社）