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未確認飛行物体１

ヤカンは水を何回くらいあげたのか？

森竹高裕

　何ともユーモラスでかわいい詩である。大好きな白い花に水をあげるため、ヤカンは水をいっぱい入れて空を飛んでいくというのである。この詩を想像豊かに楽しみながら読んだ。

　まず数回音読をした後

この詩の主人公は誰ですか。また相手役は誰ですか。　

　これについては、すぐにわかった。
　・主人公＝薬缶＝未確認飛行物体
　・相手役＝白い花

　次に、

ヤカンは白い花に何回くらい水をやりに行ったのでしょうか。

　これについては〈１回〉〈２回〉〈３回〉〈毎日〉が出た。

〈１回〉
　・「前見た」とか「もう１回」と書いていないし、ヤカンが空を飛んでいてたらあった、みたいな感じだと思う。
〈２回〉
　・砂漠に行って花があるとは最初わからないし、１回目に行って白い花あるのが分かって、水をあげに行くから２回目だと思う。
〈３回〉
　・ヤカンは結構大きいし重いから、そんな毎日は来られないと思う。ヤカンには水がいっぱい入るし、１カ月は持つと思う。砂漠まで行くのは時間がかかるから、たまにだと思う。
〈毎日〉
　・そんなに来なくっちゃ大好きにならないと思う。１回や２回じゃ大好きにならないと思う。
　・「大好きな白い花」と書いてあって、大好きだったから、何回も来る。
　・一輪咲いた寂しい花が大好きで、こっそり抜け出して毎日水あげていると思う。
　・「大好きなその白い花」だから、１回で大好きというとは変で、２〜３回でも大好きとは言えない。だから〈毎日〉だと思う。
　・「戻ってくる」とあって、また「くる」だから〈毎日〉だと思う。
　・「夜ごと」だから〈毎日〉
　　→端的であるが「おーっ」という声が起きた。

　こうしてヤカンは白い花のために毎日、お水をあげに入っていることがわかった。人を好きになったことがなければ出てない意見もあり面白い。

薬缶・白い花は、どちらかというと男の人・女の人のどちらに近いと思いますか。　

　正解はもちろんないが、薬缶は〈男の人〉、白い花は〈女の人〉と感じた子がほとんどである。

　さて次に、この詩を絵にして劇をしてみた。

この詩を絵にしてみよう。ヤカンと白い花は何と言っていのか吹き出しも入れよう。

　子どもらしい吹き出しができ、劇をしてもらうと大変楽しかった。