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４年「ごんぎつね」８

ごんがいたずらをするのは何故か？＆授業の感想

森竹高裕

ノートを見ていたら、「ごんがいたずらする理由がわからない。あんないたずらをしても意味がないと思う」という疑問があった。そこで、これをみんなで考えることにした。

あんないたずらをしても意味がないのに、ごんがいたずらをするのは何故でしょうか？

ごんぎつねのテーマにも迫るよい疑問である。個人学習の後、班ごと話し合いをした。話し合いの結果は

• ごんは寂しいから。いじけていたずらをした。自分の気分を楽しくするためしたと思う。
• ごんはひとりぼっちで、村に行けば相手にしてもらえると思った。ひとりぼっちで寂しがり屋。ごんはまだ小さいから遊んだりしたい。犬がじゃれるときと同じでいたずらをしたと思う。
• ごんはひとりぼっちで寂しいから。ひとりぼっちで寂しいくてつまらなかったから。
• ごんはひとりぼっちで寂しいからちょっかいを出したと思う。かまってほしいからわざわざいたずらをした。
• ごんはひとりぼっちで寂しいから村のみんなから注目されたかった。自分の存在に気づいてほしかった。寂しいから村の人に「自分はいる」っていう存在を証明したい。相手にしてほしい。
• ごんはひとりぼっちでやることがないし、村のみんなに気づいてもらいたい。
• ごんはひとりぼっちで面白いことがなくて、村のひとを困らせて面白がっていた。ひとりぼっちで友達もいなくてつまらないから、人を困らせて面白がっていた。
• 誰もかまってくれる人がいないから、強がっていたずらをした。村のみんなにわかってもらいたかった。

子どもたちの話し合いを聞いていると、ごんは、何も物語の中だけにいるのではなく、このような人はいろいろなところにいそうだな、と感じた。ごんぎつねの授業を通してどんなことを学んだのか、授業のまとめした。

ごんぎつねの学習をしてわかったこと・思ったこと・考えたこと

• Ｍさんの問題では、班のみんなが自分の意見を言いあって一つに決めて他の班の意見を聞き合いました。班では私の意見に決めてくれたので、とてもうれしかったです。
• いたずらばかりしていたごんだけれど、中には償いもした。そんなごんの気持ちを考えずに殺した兵十はすごい悪いと思った。とんがらしをむしりとったり、いろいろなことをしたごんも悪いと思う。
• ごんは昔からいたずらのきつねだから、やめろといってもやめなかった。子どものごんは言うことも聞かないから、私と似ていると思う。
• 最後にごんは、兵十に言葉ではなく栗で謝っている。
• ごんは悪いきつねといったけれど、心の中ではいい心が少しあったと思う。私は難しい問題とかあったけれど、発表が多くできてうれしかった。兵十もごんのことことがわかってくれてよかったと思います。
• ごんは子ぎつねなのにひとりだな。私が毎日一人だったらものすごい生活になっているかな。でもごんは強い子だったんだ。えらいし強い。お母さんもお父さんもいないなんて、本当にかわいそうだが。
• ごんはひとりぼっちでした。そして人々にちょっかいを出してかまってほしそうでした。でも人々は相手にしてくれません。でも自分で反省するいたずらもしました。
• ごんが自分の償いをちゃんとして偉かったと思った。兵十はごんが死んだ後どんなことをしたのかなと思った。ごんは最初、悪いきつねだと思っていたけれど、本当は寂しかったということがわかった。そして最後のあたりに優しくなってよかった。兵十は何か償いをしたのかと思った。
• ごんは最後にごんを火縄銃で殺したけれど、兵十はごんが償いをしていたと知らないで撃ってしまったから、どっちもどっちだと思った。でもごんもひとりぼっちでかわいそうだと思った。
• ごんの気持ちが変わったのは　“おれと同じひとりぼっちの兵十か”　だから、かわいそうだと思って、ごんの気持ちが変わった。