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ありの行列３

“次のような実験”とは何段落のことか？

　ありの行列がなぜできるのかを分かりやすく説明した文章の学習をしている。３年生では段落ごとのまとまりについて読むことが主なねらいである。行の初めが一字下がっていることを段落と呼ぶことを教えた。

ありの行列はいくつの段落からできているか、一文字下がっているところを数えよう。

　全部で１０の段落にわかれることが分かった。
　説明文には課題提示といって問題を示す部分がある。この文を探した。

一段落には問題を出してある文があります。どの文がそうでしょうか。　

　・それなのに、なぜありの行列ができるのでしょうか。

問題の文だと分かる１文字をは、なんという文字ですか。　

　・か

　この問いは少し難しかったようだ。「か」が文の最後に着くと問題になること（疑問形）このありの行列という文章は、ありの行列ができるわけについて書いてあることを説明した。

　２段落に“次のような実験”とあります。ここについて考えた。

次のような実験とは、何段落から何段落までのことですか。

　何しろ段落という言葉を習ったばかりである。予想もバラバラでさまざまであった。そこでヒントを出しながら予想を整理していった。
「２段落“次のような実験”とあるので、実験は３よりあとだよ」
　こう声をかけて再び予想させると、多くの子どもが３〜１０段落へと意見を変更した。

　そこで、１０段落の言葉に注目させた。

１０段落を読んでみよう。１０段落に“実験をした”と書いてありますか？

　・わかったことが書いてある。文中では“わかりました”

「１０段落は違います」と印をつけると、今度は３〜６段落に意見の変更が起きた。そこで

６段落を読んでみよう。６段落に“実験をした”と書いてありますか？

　・“研究をしてみました”と書いてある。

　ここでは研究したのが書いてある。こうしてようやく３〜４段落、３〜５段落の二つに分かれた。ここから、子ども同士で討論を指せた。

次のような実験”とは〈３〜４段落〉〈３〜５段落〉のどちらか決着をつけよう。

〈３〜４段落〉
　・５段落には“考えました”と書いてあって、“実験した”とは書いて
　　いないから５段落は違うと思う。
　・４段落には“次に”と書いてある。
　・４段落には中“ひとつまみのさとうをおきました”とあって、これは
　　試したっぽいからここは実験のことだと思う。

　だんだん〈３〜４段落〉派が増えていった。そこで５段落のはじめの言葉に注目させた。

５段落のはじめには“これらのかんさつから”とありました。“これら”とは何のことですか。　

　・３段落、４段落の“はじめに”“つぎ”

　こうして５段落は実験ではないことがわかり、３〜４段落が実験であることが分かった。