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“北の国も、南の国も、たくさんのへいたいを山におくりました。山のあちこちではげしいいくさがくりかえされました”前回の授業では、2年に国でも国道を境として買いあったら軍になってしまった。さて今回は、冬の間の兵隊の気持ちについて考えることにした。ここで気になる分が2つあるのである。ここに着目させたいと考えた。
Aでは「春になるといいな」と思っているのにBでは「春になるといくさがはじまる」と書いてある。ここについてもう少し深く考えさせてみることにした。次のように尋ねた。
最初の考えを聞くと〈 いいこと 〉14人〈 よくないこと 〉4人だった。
〈 よくないこと 〉4人
私は少数派〈 よくないこと 〉の見方になった。こうすることで〈よくないこと)どちらの子も一生懸命考えるようになる。
こうやって子どもたちを挑発すると燃えてきた。いろいろと言いたいことがあるらしく〈 いいこと 〉派は〈 よくない 〉派へ詰め寄ってきてはワーワー言っている。あまりの騒がしさに、中には耳をふさいでいる子もいた。さて、今度は〈 いいこと 〉派に意見を発表してもらった。
〈 いいこと 〉
同じ“はる”という言葉であるが、Aで使う春とBの春では違いがあるようである。そのことについて考えさせた。
・思っている春
・思った春
という返事が返ってきたので
以前に書いた兵隊さんの吹き出しを見ながら発表していった。
・仲良しになりたいな。
・戦争をやめて働いたりしたい。
・戦争をやめたい。
・いくさをやめたい。
・戦争が終わってふるさとに帰りたいな。
このように早く軍が終わるといいなという思いが出された。