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夢の花

　〜将来の夢を語り合おう〜　

森竹高裕

将来の夢を語り合うなかで、自分の生活を振り返る授業をおこなった。自分の夢を話すことは恥ずかしいけれど、教室がとても和やかになった。夢を語り合うって素敵なことだなと感じた。

みなさんは、将来どんな夢を持っていますか。いろんな夢があることでしょうね。私は子どもの頃こんな夢を持っていました。少し聞いて下さい。

私の夢を子どもたちに話して聞かせた。小学生の頃にプロ野球の選手になりたかったこと、高校生の頃には化学の研究者になろうと思ったこと、など今は懐かしい思い出である。子どもたちは何だか嬉しそうに話を聞いている。

自分は将来こうなりたいという夢があるでしょう。自分の夢が中心に来るように、夢の花を描きましょう。

こう指示して、自分の夢を描かせた。夢の回りには花の絵を自由に描かせた。早く描けた子は、色塗りをして楽しそうである。１０分ほど時間をとるとそれぞれ自分の夢を書くことができた。

きれいな花が描けましたね。花が咲くために必要なものは何でしょう。種だけあれば花は咲けますか。

　・太陽　　　・土　　　　・水

必要なものがすぐに出された。黒板に描いた花の絵の回りに、太陽、土、水を描き足していった。

自分の夢の花を見てみましょう。花しか咲いていないよね。これだけで花は咲けますか？（咲けません）自分にとって必要だと思う、太陽・土・水を花の回りに書いてみよう

子どもたちは、自分の夢に必要だと思うことを書いていった。十分時間をとったところで

ではお互いの夢を紹介し合いましょう。どんな夢を持っているか教えてください。

将来の夢を話すことが恥ずかしいようである。なかなか発表しようとする子がいない。そこでこんな話をした。

松下電器って知っていますか。 National とか Panasonic とも言って、世界でも有数の電器メーカーです。その会社を作った松下幸之助さんは「夢があるなら人に語りなさい」と言ったそうです。

「何でこう言ったかわかる？」と聞くと「あっそうか、人に言えば手伝ってくれるからかな？」「夢をかなえてくれるんだ」というつぶやきが聞こえた。この後、自分の夢を話してくれる子が出てきた。

　・医者：精神力、勉強をする、やさしい心
　・大工さん：高いところも恐くないようになる、体力
　・パン屋さん：料理の勉強をする
　・テニス選手：練習をする、体力をつける
　・看護婦さん：体力、体のことを知る

一人の子が発言するたびに「おーっ」と歓声が上がり、拍手が起こった。冷やかしの声ではなく、とてもいい雰囲気だった。自分の夢を語り合うのはいいものだな、と感じた。

夢は自分だけが頑張れば、かなうものでしょうか。

　・支えてくれる人が必要
　・家族の協力が必要

夢は一人だけではかなえられるものではないことに気づかせたかった。だからこそ、松下幸之助さんも「夢は人に語りなさい」と言っているのだと思う。最後にＡＬＴから家族の大切さの話を聞いて授業を終わった。