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吉野弘の作品の中に「紹介」という詩がある。吉野弘には二人の娘がいる。この「紹介」は娘が１歳のころの様子を読んだものである。この詩を使って自己紹介をおこなった。
最初から全部を見せないで、少しずつ、少しずつ・・・
一行ごと見せていったときの子どもたちの様子は、こんな感じだった。
おいたします → いたずらするのかあ、子どもじゃない？
おなか空きます → ハラへっているんだあ！オレオレオレ
おっぱいのみます → きゃー！エローい
お通じあります → 「お通じって何？」「うんこだよ」
「きゃー」「きたねー！」
何ともまあにぎやかなこと。赤ちゃんらしいことには気づいている。でも赤ちゃんといってもいろいろな赤ちゃんがいるので
寝起きご機嫌です → 「にわとりじゃねーの？」
「バカ、にわとりがおっぱい飲むか？」
ダイエットまだです→ わかった！ブタだ！ブタ！
固太りです → ブタは固くないから・・・固いのはイノシシだ。でもおっぱい飲むからメスかな？
ワイワイとたくさんの予想が出された。そのほかにも予想としてあげられたのは、
・ねこ ・ゴリラ ・ふくろう
などなど。どうも人間からは、目が離れているようである。そこで、最後のまで見せた。
女性です
柔肌です
おしめまだ取れません
「あー！わかった。人だ人」「やっぱり赤ちゃんだ」最後の「おしめまだ取れません」が決め手になったようである。作者が吉野弘であることを紹介して、この詩を各自読んだ。次に、下のようなプリントを配って
「何にしようかな？」と迷いながらも、大変ユーモアのある作品ができた。
「紹介」 「紹介」
Ｍ．Ｍ Ｒ．Ｉ
１１歳です １１歳です
勉強、します 勉強、します
おなか、空きます おなか、空きます
牛乳、たっぷり飲みます ジュース、たっぷり飲みます
心臓、あります お金、あります
よく だだをこねます まだ、結婚しません
いじめ、しません いつも、ご機嫌です
食事中、ご機嫌です まだ太って いません
小太りです はげるの、まだです
結婚、まだです 男性 です
女性 です うすい肌 です
ザラ肌 です 免許、まだ取れません
高い所にある物、まだ取れません