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これまで段階を追って、「わたしが生まれたとき」「あなたのおへそ」「男の子・女の子」と指導を進めてきた。今回は、近いうちに自分にも起こる二
次性徴についての学習をした。
二次性徴は、これから大人になるために誰にでも起こる身体の変化で、これはホルモンの働きによるものであることを理解してほしいと願った。
だた一つ気をつけているのは、性器教育ではなく自分の命を大切にし、他人の命も大切にするという命の教育であること。「生きていてよかった」「生まれてよかった」そんな思いを授業を通して感じてほしい。さて授業では、
・Ｋくん、Ｓさんがすごく背が伸びている。
・大人になると、背の伸びがとまる。
・小１〜小５ぐらいまでは、男子も女子も同じくらいの背の高さだけれど、 小６〜中１は女子の方が背が高い。
・中２からは男子の方が背が高くなる
と説明した。次に
みんな知っているくせに恥ずかしくて言えないのがかわいらしい。「ここ」とか「先生ちょっと、ちょっと」と耳打ちする子。わざと「ああ！チン毛かぁ」と言うと「キャー」「おっぱい！」で「キャー」「おしり」のときには「ケツ」と叫んでいる。何だかとても明るい。暗く誰にも聞かれないようにヒソヒソ性を語るより、明るく楽しく性を語った方が、性に対するイメージも明るいものになる。男の人と女の人の違いを書き出していくと次のようになった。
| 男の人 | 女の人 |
| わき毛 ひげ チン下 おけつの毛 のど仏 低い声 ここが大きい |
おっぱいが大きい 背が大きい またの毛 お尻も大きい 赤ちゃんが産まれる |
・赤ちゃんを産むことは大人にはできるけれど、子どもにはできない
大人と子どもの一番の違いは、赤ちゃんを産めるかうめないかということに気づいた。そこで、図やＶＴＲを使いながら、二次性徴についての意味を説明した。
（図：二次性徴の図）
赤ちゃんのことについてや、そのときの親の喜びについては学習をしてきた。あれほど騒がしかったのに、説明のときにはシンとして熱心に話を聞いていた。やはり子どもはまじめな気持ちでいろんなことを知りたいのである。