シリウス/ 国語 / 社会 / 算数 / 理科 / 生活 / 音楽 / 図工 / 体育 / 道徳 / 学活 / 特活 / 総合
今何の役にも立っていないおへそだが、実は生まれてくるのにはなくてはならなかったものであること、お母さんとはへその緒を通じて結びついていたのだけれど、そのつながりは命のつながりであり、お母さんの命を受け継いで自分は生まれてきたのであることを考えさせた。
おへそのことを考えていく中で、お母さんは自分のことをかけがえのない宝物だと思っていることに気づき、「お母さん、私を生んでくれてありがと
う」という気持ちを持ってほしいと願った。
・柔らかいけれど奥は固い
・へこんでいる。黒いごまみたいなのがある
・おへそは何の役にも立っていないよ
・お母さんにおへそがなぜあるか聞いたことがあるよ。
などとワイワイ言っていたが、いまは何の役にも立っていないんじゃないか、ということで話がまとまった。次に
・お母さんのおっぱいを飲んだ。
・だんだん離乳食やごはんを食べられるようになって大きくなった。
・大きく育つためには、ミルクなどの栄養や空気が欠かせない
生まれてからのことはすぐに出てきた。しかし、生まれてくる前も赤ちゃんはお母さんのお腹の中で大きくなっている。食べ物も空気もお母さんのお腹の中にはないのになぜ赤ちゃんは日に日に大きくなっていくのであろう。このことを尋ねると
・へその緒がつながっているからだよ
・おへそがないと死んじゃう
さてそこで本やＶＴＲを使ってへその緒の仕組み、働きについて説明した。使った資料は「驚異の小宇宙人体」（ＮＨＫ）「ムンメル〜なぜ子どもを産
むのか〜」（アーニ出版）
・いろいろな栄養をもらっているんだね
・酸素ももらっているんだね
・おしっこやうんちもきれいにしてもらっているんだね
といった声が聞かれた。家に残してある子には、へその緒を持ってこさせたので、そのへその緒をながめながら、次のように尋ねた。
・栄養・空気・血液
・命をもらった
しばらく考えたあとに「命」という答えが出てきた。「そうです。へその緒を通して母と子は命がつながっていて、お母さんから最高のプレゼントである命をもらったのですね」この命をプレゼントされたということに気づかせたかった。次に、今では何の役にも立たないへその緒が今でも残っているのかを想像させた。
・赤ちゃんとお母さんの命がつながっていたから
・自分を生んでくれた証拠だから
・へその緒は大切なものだったから
最後にお母さんへ手紙を書くことにした。
お母さんへ
お母さんのおなかから生まれたと思った。ぼくはそう思っていたよ。へそのおからえいようや空気をおくってくれたとは知らなかったよ。いのちをどう
もありがとう（Ｔ．Ｍ）
今日のべんきょうでビデオを見ました。お母さんがたいへんたいへんだとわかりました。いのちをくれてありがとう。（Ｓ．Ｍ）
お母さん、今日おへそについてべんきょうしたよ。それでおへそは何のやくにもたたないと思ったけどちがうんだね。お母さんがごはんや空気などを食べてえいようをとっていたんだね。けつえきだってもらってたんだよね。それからいちばんのものは命をくれたことなんだよね。ありがとう。 （Ｋ．Ｓ）
おかあさんへ。
わたしが生まれる前はどんなことかんがえたのですか。生まれたあとはうれしかったですか。どこのびょういんにいたのですか。えいようと命とけつえき・空気をありがとう。生まれたときはどんな気持ちでしたか（Ｋ．Ｋ）
えいようをくれたんだ。空気・けつえき・えいよう・命をくれたのは知りませんでした。知ってわかりました（Ｋ．Ｓ）