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贈る言葉にかえて

 〜少し早いお別れの言葉〜

森竹高裕



今、みなさんと初めて出逢った日のことを思いだしています。黒板いっぱいに書かれた私の文字を見てびっくりしたことでしょう。「こんなクラスにしたい」という私の決意でした。

4月の初めに撮った写真を改めて見てみると、まだあどけなさが残っています。それから1年が過ぎました。男の子はりりしい少年に、女の子はかわいらしい少女になりました。この成長を心から嬉しく思います。きっとお家の方は、私以上にみなさんの成長を喜んでいることでしょう。

たくさんの思い出ができました。1年生を迎える会、春の遠足、修学旅行、ビオトープ作り、音楽会、藤岡陸上大会と、大きな行事があるごとに確実な成長がありました。6年生は学校の中心になりますから、なかよし班でも委員会でも行事でも、次から次へと仕事があって、さぞ忙しかったことでしょう。放課後ゆっくり遊ぶこともできませんでしたね。ご苦労様。本当によく頑張ったと思います。立派でしたよ。きっと下級生たちもその姿をじっと見ていたはずです。

朝の活動で、みんなで鬼ごっこをしたのがとても心に残っています。ワーワー言いながら、一緒に遊ぶことができて幸せでした。みんなで遊べることってすばらしいことだと思います。

これまで私はみなさんが「学校へ来ることを楽しみにしてほしい」「自分のことを好きになってほしい」と願いながら授業をしてきました。十分にしてあげられないところもありましたが、許して下さい。みなさんの笑顔が何より(お金よりも)嬉しい報酬です。

今度逢えるのはいつのことでしょう。またその輝く笑顔と出逢えることを楽しみにしています。楽しい一年を本当にありがとう。二十歳になったら、一緒にお酒を飲みたいな。

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