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初恋について考える授業をおこなった。心ひそかにあこがれる子、じっと見つめたくなる子、そんなお気に入りの子ができる時期でもある。そんな恋心について一緒に考えた。
まず最初に尋ねたのは
・走ったあと ・死の直前 ・先生に怒られたとき
・発表するとき ・タワーハッカーで降りるとき
・怖い夢を見たとき ・テストの時 ・告白するとき
・試合の時 ・ＴＶゲーム ・お化け屋敷
・手をつなぐとき ・好きな人といるとき
・何か壊したとき ・高いところに登ったとき
・こけそうになったとき ・好きな芸能人を見たとき
・イヤだなということを見られたとき（野ぐそとか）
このようにたくさんのドキドキが出されたあと、４こまマンガを見せて
４こまマンガですから、パッと目が集まった。１こま１こまちょっとした演技をするだけで大爆笑が起こった。おとめの悩みについては、班ごと話し合うことにした。どの班も全員が
< Ａくんのことが好き >
・よくケンカするほど仲がいいって言うし、両思いになる人は最初にケ ンカするから
・実は心の中で、好きなんじゃないか
・初めにどきどきしていて、あとからケンカしているのだからやっぱり 好きなのだと思う。
このようにＡ君のことが好きということがわかったところで、「今日は初恋のことについて勉強します」と話した。
たくさんあげられたドキドキの中で、恋をしているものがどれか１つずつ検討していった。特に爆笑が起こったのが ・死の直前 ・お化け屋敷・イヤだなと言うこと（野ぐそ）を見られたときだった。こんなときに恋心を持つ人などいない。
・好きになっているときと好きではないときがある。
ここで、好きになることについて考えた。
< 恥ずかしいことではない >
・相手のいいところを見つけることだからいいこと
・みんな当たり前のように、人を好きになる。
・何となく人を好きになっちゃう
・好きな人がいない方が恥ずかしいんじゃないか
・食べ物だって好き嫌いがある。人も同じじゃないか
・人なら誰でも人を好きになる
・人を好きになるのは当たり前でしょうがないこと
・ラブラブのカップルを見ているとうらやましい
・人生の中で人を好きになることは普通のこと
・１２年生きているから、好きな人がいてもいい。
・冷やかされるのはイヤだけど、自分が好きになるのはいい。
・あって当たり前。もし違ったら一生恋愛できない。
・誰かを好きになるのはいい。自分の心の中で好きなのはいいと思う。
たくさんの考えが出されたところで、私自身の考えを述べた。わたしが伝えたかったことは、次のことであった。
子どもたちは熱心に話を聞いていた。次に男女の関係の一般的な心の発達について考えた。
赤ちゃん時代：自分だけ興味をもつ
０〜８歳：異性をあまり意識しない
８〜10歳：男女別々に遊ぶ
10〜12歳：男は男、女は女でグループを作り、 互いに張りあおうとする
13〜14歳：女の子は男の子に興味を持ち、 注意を引こうとする
14〜16歳：男のグループも女の子に興味をもつ。 中には相手を見つけて二人で組む。
16〜17歳以上：男女別に別れるのが普通である。
７つの段階がどの順番であるかを確認したあと、今の自分はどの段階にいるか挙手をさせた。多かったのは、10〜12、13〜14であった。次に考えたのは、これから私たちが気をつけていきたい男女間のエチケットである。
・ひどいことを言わない ・下品なことをしない
・裏切らない。約束を破らない ・大人らしくしっかりとする
・自分だけで悩まない ・相手の心を傷つけない
・自分に自信を持つ ・変なうわさ話をたてない
・ちゃんと面と向かって素直になる
・相手をからかいすぎない
・いやがること、気にしていることを言わない
・好きな人のことばかりではなく、友だちや勉強のことも考えるようにする
・さん、くんづけで呼ぶ。
・恥ずかしがらずに挨拶をする。
たくさんの意見が出された。人とのつき合いかたも男女のつき合い方も変わらないことを確認した。最後に初恋の百人一首をした。
これは、カルタ取りである。「とれたての短歌です」（俵万智）や先生たちが作った初恋の短歌である。上の句を読んでそれに一番ふさわしいと思う下の句を取っていった。
もうこんな恋心がわかるのだろう。上手に下の句を取ることができた。でもまだ、初恋の人がいない子どもは全く取ることができなかった。「どうして、○○さんはこんなに取れるんだろう？」とたいそう不思議がっていた。
用意した短歌は次の作品である。
・二週間先の約束嬉しくて それまで会えないことを忘れる
・明日着てゆくセーターの エメラルドグリンも一度確かめている
・コーヒーをふた口飲んでまだ来ない 秒針ふるふる震える心
・会いたくて会うために会うそれだけで いいのにいつもためらっている
・おみやげを手渡すときにふれあった 指先つつんで帰る手袋
・約束の時間になってしまうのが もったいなくて時計をはずす
・むらぎもの心ちょっぴりもてあます 朝は星占いを信じる
・あなたから電話が来る日と決めている 理由はないけどそう決めている
・「今いちばん行きたいところを言ってごらん」 行きたいところはあなたの所
・沈黙をうずめるようにくり返す 「それから」という口ぐせが好き
・まっさきに気がついている君からの 手紙いちばん最後にあける
・まだ何も書かれていない予定表 なんでも書けるこれから書ける
・心にはいくつもの部屋好きだから 言えないことと言わないこと
・「好きな人はたくさんいるの」と答えつつ 答えつつふいに何か寂しい
・タクシーの中でふれあうひざとひざ それ以上でも以下でもなくて
・長電話すればするほど会いたくて 切れない心おけない受話器
・「いい恋をしていますか？」という問いに 迷いつつ思う君の横顔
・友だち以上恋人未満 本気で送ろうバレンタイン
・上り下りのエスカレーターすれ違う 一瞬君に会えてよかった
・たった一つのことが言えずに昼下がり 野球ゲームに興じる二人
・黒板に文字を書く手を休めれば ほろりと君を思う数秒
・思い出す君の手君の背君の息 脱いだまんまの白い靴下
・百枚の手紙を君に書きたくて 書けずに終わりかけている夏
・八枚の花びらをもつコスモスの いつでも「きらい」で終わる占い
・君が使いしタオルと気づく思いきり 君の匂いをかいでしまって
・今日あたり届いてしまうあなたへの 手紙の言葉を何度もたどる
・おしまいにするはずだった恋なのにしりきれとんぼにしっぱがはえる
・煩悩はただ一つと思う除夜の鐘 ゆく恋くる恋心に沈め
・目が合えばあなたの心が知りたくて じっと見つめる好き？と聞けずに
・窓ごしに輝くあなたを見つめてる 話はせずともあたたかい気持ち
・本当に逢ったら困るな君の家 偶然よそおい遠回りしていく
・バレンタイン期待してますあなたから 今年もやはり母さんひとり
・今度こそとなりの席になれたらと 神様おねがいねむれぬ夜
・まちにまち席がえの日やってきた 遠くにはなれたあなたと私
・おそくても一生けんめい走ってる 私の中ではあなたが一番
・星うらない相性どうか気になって 何度も何度もよみかえす
・何でだろホントの自分出せなくて なぜかいつもケンカ口調
今日、思春期のの勉強をして私は、このクラスの人は仲がいいと思いました。やっぱりみんな思春期の心を持っているんだ！！でも、人のことを好きになるのは恥ずかしいくないことだと知りました。これから人のことを好きになったときはどうどうとしていたいです。（Ｓ．Ａ）
初恋の授業をして、楽しかったです。今自分の気持ちがどのような状態になっているのかわかりました。これからも異性とどう過ごしていくかわかりました。（Ｋ．Ｎ）
思春期の心「初恋」えーって感じでした。人を好きになるということは、恥ずかしくない。私はそう思っていました。その通りでした。４こまマンガのやつでも、読んでみてそうそうって感じ。私もそんなことがよくあった。思春期は大切なんだなと思った。（Ｓ．Ｔ）
今日、保健の勉強をしていろんなことを学びました。この前やった自立、自立をすればまわりの人のいいところがだくさん見られ、その人のことが好きになれるというのも学びました。私もまわりの人のいいところをたくさん見つけ、いろんな人のことが好きになりたいです。（Ｍ．Ｋ）
外学国の博士が考えた７段階の絵を見て、その通りだと思った。自立してきた自分、まわりの人の中で、いろんな気持ちがでて、その中に「どきどき」する気持ちもありました。でも人を好きになるのが恥ずかしくないのがみんなと同じとわかって、なぜかほっとしました。（Ｋ．Ｏ）
お母さんにも「人を好きになることははずかしいことではない」と言われたことがありました。初恋をするのも少し大人になるんだなと思いました。（Ｓ．Ａ）
人を好きになることは恥ずかしいことではなく、むしろいいことだということがよくわかりました。恋をするのは、私が少し大人になったしょうこなのかなと思います。好きな人のいいところを見つける度に、自分のいいところも見つけたいです。（Ｋ．Ｍ）
初恋はみんなするもの。恥ずかしいことはなにもないと知りました。これからまた好きな子がでてきても自分の気持ちにうそをつかず、前向きに生きたいなあと思いました。これから好きな人をいっぱいつくりたいです。（Ａ．Ｍ）
今日、初恋の勉強をして人を好きになることは、恥ずかしいことではないことがわかりました。ぼくは今好きな人がいます。（Ｙ．Ｙ）
ぼくが体験する恋のことを勉強してどうしたら恋をするかがよくわかりました。女の子のつきあい方などもよくわかって参考になりました。恋をするのはすばらしいことなんだなと思いました。（Ｔ．Ｈ）
授業中は「いいところを見つけるといい」とか言って、いい子ぶっていたけど自分もほとんど顔とかで選んでいた。でも人を好きになるのは恥ずかしくないと思う気持ちは、今日の授業でよくわかった。今、私にも好きな人がいるけれど、なんかみんな誰？とか聞いてくるから、恥ずかしいと思っていたけど、これからも恥ずかしい気持ちを忘れようかな。（Ｍ．Ｔ）
改めて恋というものを知った。あと好きな人をつくるということはいいことだということも知った。好きな人がいない人はそんだなと思った。（Ｍ．Ｋ）
今日の思春期のことについては、いろいろと勉強になりました。それは恋をすることは別に恥ずかしくないということで、恋をすることは、普通だということです。どきどきするときやあの人が気になっているということは、恋していることだということがわかりました。（Ｙ．Ｍ）
ぼくは好きになることは悪くないと思います。けれどおちょくられるとイヤな気持ちをするということがわかりました。自分がイヤなことを相手にもやらないようにします（Ｙ／Ｍ）
これから恋をしても恥ずかしいと思わず、友達に相談したりして、一人悩むことはしないようにする。人を好きになることはいいことだと思った。人を好きにならなければ、一生恋愛ができなくなってしまうから、人を好きになっても恥ずかしがらないようにする（Ｍ．Ｎ）
初恋のことがよくわかりました。大人になるまでのこととかカルタの中で、勝山さんがすごくとってぼくはすごいなあ、と思いました。よく勉強になりました。（Ｒ．Ｆ）
初恋っていうのはどんなものかなと思った。ぼくは真剣に女の子を好きになったことは一回もない。そういうドキドキの気持ちになって早く大人になりたいと思った。今度の勉強で初恋がきても平気な自信がついた。（Ｊ．Ｏ）
人を好きになるだけでも、いろいろいけないことやエチケットなどがあるのだなーと思いました。とてもためになりました。もし、大きくなってつきあったりしたら、今日学んだことを思い出して、好きな人と仲良くしていきたいです。（Ｍ．Ｒ）
保健の授業にならったように成長するにつれてだんだん人を好きになったり、男女とたくさん話をしたりしてどんどん人と接すれば、人を好きになることも恥ずかしくないことがわかった。これからも男女とたくさん話をしたり接したりしたい。（Ｔ．Ｋ）
人を好きになるということは、当たり前だということが自信を持つことができるようになりました。私たちは今、思春期の変わり目にいるけれど、一人で悩まないで、相談したいと思います。（Ｈ．Ｋ）
思春期について勉強して人を好きになるのは、からかわれるし、うまくいかないから恥ずかしく、いやなことかなぁーと思っていたけど、人は関係ないし、恋するのは普通だと聞いて、安心しました。（Ｍ．Ｕ）