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コンピュータに不正に侵入してデータを破壊する人のことを「ハッカー」と言ったりしますが、正しくは「クラッカー（破壊者）」と呼ぶそうです。「ハッカー」とは、システムやコンピュータの内部構造に精通する事に喜びを覚える人という意味で、どちらかといえば尊敬の意味で使われます。
一方の「クラッカー」ですが、本来コンピューターシステムを操作する権限を持たないのに、インターネット等を介して不法に侵入してくる人という意味です。これらの人物は上記の「ハッカー」とは違い明らかに悪意を持っており、システム内部に進入する手段を多数持っています。
今回のウィルス W32.Badtrans.B@mm の制作者は、間違いなく「クラッカー」です。彼らはきっと大満足をしているに違いありません。何せ、世界中が大騒ぎしているのですから…。
話は変わるのですが、国語で「ごんぎつね」の授業をしました。このクラッカーとごんが不思議と重なります。Ｓさんから「あんないたずらをしても意味がないのに、ごんがいたずらをするのはなぜか？」という疑問が出され、みんなで話し合いました。子どもたちの考えは、
どうですか。どこか似ているとは思いませんか？ また授業ではもう一つ「ごんは、人間でいうと何歳くらいの年か？」という問題をやりました。〈幼稚園〉〈小学生〉〈中学〜大学生〉〈おじいさん〉の４つの考えが出され、最終的に支持されたのは、〈小学生〉と〈不良中学生〉の２つでした。その根拠は
〈 小学生 〉いたずらをしている。よいことと悪いことの分別がついている
〈不良中学生〉普通の中学生は家に火をつけたりしない。盗みをするのは不良
〈おじいさん〉鰻が首に巻きついた時、もしおじいさんだったら窒息して死ぬ
「クラッカー」もそうとう若い世代に違いありません。中学生〜高校生あたりじゃないかな？ ごんは「おれと同じ、ひとりぼっちの兵十か」と兵十の孤独に気づきました。私たちは「クラッカー」な人々と心を通じ合わせることができるのでしょうか？できることなら火縄銃で撃ってやりたい…。