シリウス/ 国語 / 社会 / 算数 / 理科 / 生活 / 音楽 / 図工 / 体育 / 道徳 / 学活 / 特活 / 総合

おとうさんはウルトラマン

家庭内のほのぼのした雰囲気が伝わってくる授業です。

森竹高裕

家族の愛情について考えた。「おとうさんはウルトラマン」宮西達也著（学研）という絵本がある。ウルトラマンといえば強くてカッコイイ正義の味方というイメージがあるが、そんなウルトラマンが泣いたり笑ったり、なんと奥さんや子どもがいて、子煩悩だったらどうなるのだろう？　そんな思いで描かれたこの絵本はとてもユーモラスで共感が持てる。この絵本を使った授業をした。

ウルトラマンって知っていますか？　ウルトラマンといえばどんなイメージがありますか？

　・カッコイイ　　　　・正義の味方　　　　　・強い
　・怪獣をやっつける　・３分間しか戦えない　・スペシューム光線

今の子どもたちも、ウルトラマンのことをよく知っている。そこで絵本を読み聞かせた。

もしウルトラマンに奥さんと子どもがいたらどんなウルトラマンになるのでしょう。「お父さんはウルトラマン」という本に、そのことが書いてあるので読みますね。

お父さんウルトラマンが一生懸命子育てする様子は、どこかほほえましく子どもたちはニコニコしながら話を聞いていた。絵本を読み聞かせあとで

「お父さんはウルトラマン」を聞いて、わかった・思ったこと・考えたこと。

• ウルトラマンは子どもが好きなんだなと思った。ウルトラマンはやさしい。
• お父さんは大変だと思った。きっちり３分で片づける。戦うときは真剣で家ではやさしい。子どものために力を残しておいて子どもと遊んでくれる。
• 子どもにとってもやさしい。仕事をしているときは大変。勇気がある。
• 子どもにはやさしい。痛いのにも我慢できる。
• とても優しくて、厳しい人だと思った。怪獣をすべて倒すだけでなく、弱い怪獣は守ってくれるんだなと思った。

たくさんのことに気付いたようだ。ここで自分たちでも話を作ってみることにした。

自分でも「おとうさんはウルトラマン」の話を作ってみよう

ウルトラマンの絵がとてもかわいらしく、家でのお父さんの様子がよく偲ばれるものばかりであった。

〈お父さんはゲーム好き〉
　お父さんはゲーム好き。ご飯を食べた後すぐにゲームをする。だからとてもすごい。

〈お父さんはやさしい〉
　僕が布団から転がり出たときにもとに戻してくれる。

〈お父さんは強い〉
　お父さんは強い。重くても何でも運べる。それにゲームも強い。でもお母さんにはかなわない。

〈お父さんは遊んでくれる〉
　暇なときに遊んでくれる。子ども相手といってだらだらやらない。いけないところを注意してくれる。

お話ができたところで交換して絵を見せ合った。お互いのウルトラマンをのぞき込んではフフフ・・・と明るい笑い声があちこちで起きていた。

みんなの家のウルトラマンはどんなウルトラマンでしたか？

　・やさしい　　・頼もしい　に交じって、
　・厳しい

というウルトラマンがいた。そこで、どうしてお父さんウルトラマンが厳しいのかを考えた。

どうしてお父さんは私たちに厳しくするのだろう？

　・悪い子にならないように
　・いい子になってほしいから

愛の反対は厳しさではなく、無視であること教えた。その存在を認めないこと、ないものとすることである。愛情あればこそ厳しさがあること話した。

私のお父さんに一言書こう。

• いつも力仕事をして。お母さんから怒られてもがんばろうね。
• 僕に起こるのもいいけれど、お姉ちゃんにも怒ってください。あとこれから僕が正しくないことをしたときは怒ってください。
• いつもお仕事をしてくれてありがとう。いつも家族のことを考えてくれてありがとう。
• お父さんは面白いただし、僕たちにも優しくてよく遊んでくれてありがとう。