シリウス/ 国語 / 社会 / 算数 / 理科 / 生活 / 音楽 / 図工 / 体育 / 道徳 / 学活 / 特活 / 総合

自分の学級を振り返えろう２

　　〜差別〜

森竹高裕

問題になっているあらわれ
・男子の７〜８人が、ある特定の女子を避けようとする
このような学級の状況を変えたいと願い次の授業をした。

指示１　男子は男子、女子は女子で集まりなさい。　

男女ごとに分けたのは、男子数人から特定の女子への嫌がらせであったので、気兼ねなく本当のことを言えるのではないかと考えたから。

このクラスには差別があると思いますか。男子ごと女子ごと集まって話し合って下さい。ただこの話し合いを、罪のなすりつけ合いや犯人探しにはしたくはないです。もっといいクラスにするための話し合いだということをわかっておいて下さい。

教師はそれぞれのグループに入って、話だけを聞く。口を出さない。男女別に分けたことで、井戸端会議のように思っていたこと・考えたことをどんどん話していた。

< 差別があると思う >：男女ともほぼ同じ内容だった。
　・男子がＢさんのことを避けている。
　・Ｂさんがボールを持つと、そのボールをとろうとしない。
　・Ｂさんと机をつけようとしない。
　・Ｂさんが給食当番で、よそったお椀を受け取らない人がいる
　・ほとんどの男子がそういうことをしている。
　・女子もそういうＢさんを見ていて、あまり助けようとはしなかった。
　・面白くてついついやってしまった。

全員集まって下さい。どんな話が出たかお互い紹介して下さい。　

数人に話し合いの様子を紹介させる。

説話１

　この前６の２には「気づくよさ」があるのがわかったよね。今日も大事なことに気がつきました。男子も女子もほとんど同じことを話し合っていました。
　最初は、先生からこのことについて話をしようかと思ったんだけれど話しているうちに、どんどん怒ってしまうような気がしたんだよ。人間ってそういうところがあるんだけれど、みんなに話し合いを任せてよかったです。先生が気がついてほしいことに、自分たちで気がつけたもんね。
　それぞれちがう人間だから、誰もが親友同士になることはできないと思うんだよ。でも、自分とは少し違うからと言って、わざと何かいやなことをするのは止めて下さい。先生はもっともっといいクラスにしたいと思っています。

話し合い終了後、特にひどかった男子を個別に呼んで、今までしてきたことをどう思うか、もうこれからは止めてほしいことを話す。