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ドラえもん第６巻（小学館）にドラえもんが未来に帰っていく話が載っている。これまでドラえもんに頼っていたのび太が、最後の夜、自分一人の力でジャイアンに勝つという話である。この話を資料に使って努力について考えた。
・のび太：優しい、弱虫、すぐに人を頼りにする、あやとりがうまい。
・ドラえもん：優しい、道具がすごい、のび太を心配している。
「のび太はジャイアンに勝てると思う？」と尋ねると、すぐに
「それは無理」という返事。ジャイアンはいじめっ子なのだ。
ここでテレビ画面に実物投影機で漫画を大きくして１コマずつみんなで読んでいった。子どもたちは台詞をつぶやきながら読んでいる。
１７５ページの１コマ目まで（ジャイアンの台詞：ふうふう。これでこりたか）進んだところで
・まだ戦った。
・ジャイアンに勝った。
テレビで放映したことがあるらしく、結果を知っている子がほとんどであった。そこで漫画を読み進め、あと１コマを残しとめた。
テレビ画面に映っているのび太に対して、子どもたちが順番に前に来て声をかけた。
・よくがんばったね。
・おめでとう。すごい。かっこいいじゃん。
・よくがんばったな。強い人になるぞ。
次に最後の１コマを見せた。しかしこの吹き出しは中を空欄にしておきのび太の心の中を想像した。
・今までドラえもんありがとう。がんばる。
・ドラえもんが安心して未来に変えてもらわないとダメだな。だからケンカをあきらめなかったんだ。
・ドラえもん寂しいよ。早く帰ってきてよ。
・ドラえもん帰ってきてくれるかな。
いろいろな思いが出されたが、大きく分けると二つに分けられそうだ。それは〈早く帰ってきてほしい〉と〈一人でも大丈夫〉である。
そこで
〈早く帰ってきてほしい〉１１人
・のび太はドラえもんと中がよかったから寂しい。
・ドラえもんがいないと寂しいから。
・ドラえもんと仲よくしていたいから。
〈一人でも大丈夫〉３人
・ジャイアンに一人でも勝てたから一人でも大丈夫。
・もうドラえもんは帰ってこないと思ったから。
・ドラえもんは「未来に帰る」と言っていたから。
意見交換をしたあとに正解を見せた。のび太は「ドラえもんきみが帰ったら部屋ががらんとしちゃったよ。でも……、すぐになれると思う。だから……、心配するなよ、ドラえもん」と言っていることを教えた。
どちらかといえば、のび太は〈一人でも大丈夫〉と考えている。これもジャイアンに勝ってから自信が出たからだろう。
ここでドラえもんのファンが創作したという「僕が勝手に考えたドラえもんの最終回」というお話を読み聞かせた。感動的なとてもいい話である。こちらも、のび太が努力して成長するという内容である。
※ 資料は、検索エンジンで［ドラえもんの最終回］のキーワードで捜してみて下さい。
どちらものび太が「頑張ろう」という気持ちを持ったときに変身をした。さて自分自身はどうだろう。自分のことについて考えてみた。
参考図書：２１授業のネタ道徳２（日本書籍）