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　ドラえもん　 〜ウンドコドリンクに賛成しますか〜

森竹高裕

子どもたちが大好きなドラえもんを題材にして、頑張ることについて考えた。まずプリントを配った。プリントを配るとすぐに「ああ、ドラえもんだ」という声があがり、熱心に読み始めた。マンガはのび太がドラえもんに「何とかして」と頼むいつもの場面で終わっている。ドラえもんのセリフは空白にしておいた。

ドラえもんは、のび太くんに何と言ったでしょう。　

セリフを自由に想像させることにした。「自分でやらないとだめだよ」というものが多かった。
　・だめだめ、そんな道具ないよ。
　・貸してあげるよ。でもやっぱりダメ
　・自分のためにならないからダメ
　・しょうがない貸してあげよう
　・自分でがんばる
　・ちょっとだけならいよ
　・だめだよ。自分の力でやりだよ。
　・だめだよ。自分の力でやんな。
　
ドラえもんのセリフだけあって、自分から発表したいという子が数多くいた。< 貸してあげるよ（いいよ） >　　< 貸さないよ（だめだよ） >　という両方のニュアンスが出たので

ドラえもんの力を借りることに賛成ですか　

尋ねると、やはり反対が圧倒的多数であった。
　
< 賛成 >　２名
　・のび太君がかわいそう。運動会で負けたが悔しい。
< 反対 >　２６名
　・道具を貸してもらった自分のためにならない
　・のび太がいたずらとか悪いことに使うから
　・運動会とかは家で練習すればできる
　・運動会は自分で頑張る
　・いつものび太がドラえもんの力を使うから
　
もう少し考えさせるためにこう切りかえした。

みんなは車や自転車に乗ったことがありませんか。早く遠くにいくためには、便利な道具ですよね。こういうのも使ってはいけないのですか。どこへ行く人も歩いていきますか？

< 反対 （車や自転車に乗るのはいいけれど、道具を借りるのはよくない）>
　・運動会は学校の授業だから走らないといけない
　・自分の力でやらないと意味がない
　・道具を使って勝っても意味がない

この話には続きがあります。ドラえもんはのび太に道具を貸しました。（えっ！という表情）でもこの「ウンドコドリンク」は特別なものではなく、ただの水だったのです。のび太はだと思いますか。

ドラえもんは道具を出したことについて「え、そんなバカな？」という雰囲気が流れた。でもただの水と聞いて、ドラえもんの意図したこと想像した。
　
　・のび太君はウンドコドリンクをすごい道具だと思って頑張ったから。
　・やる気が出てくるようにウソをついた。
　・のび太君やればできるじゃん
　・頑張るように道具だとだました
　
これまで頑張ったことがあるかどうかの経験を紹介し合って授業をまとめた。